大変革期の社長にとって、経営の「絶対条件」とは何か。
わが国における経営学の実証研究の第一人者が、3万社の成長実態と社長の言動をつぶさに調べ、これまでの経営常識を根本からくつがえす44の「経営の絶対条件」に集約。
「コンチクショーと悔しがると利益が捻り出される」「リストラより商品開発、原価より納期」「社長の決断とカシカリの論理」「先を読むための変化差の原理」などの異色の視点と、あくまで企業経営の現場をとおして一番重要なことだけをズバリと分かりやすく指摘。
社長業の鉄則 もくじ
まえがき
第一章 社長業の三大能力
1 企業を発展させる社長の条件
社長のもつ独特の体臭/人の上に立つ者の二つの特長/一流の社長の条件
2 社長業の三大機能と必要能力
社長の三大機能/会社の方向づけをする/成功するまでフォローする/企業家精
神と管理者精神/本物のリーダーの条件/企業の成長段階と望ましい経営者能力
/人間はアンバランスのときにいちばん伸びる/官僚主義と闘う期間/第二創業
の期間/経営者機能と能力の関係
3 企業家精神と社長業
野心・信念・理想・ロマン/直感力・洞察力(1)/想像力・好奇心・問題意識/危
機感・挑戦意欲/情報収集力(1)・決断力
4 管理者精神と社長業
知識・経験・洞察力(2)/人間尊重・相手の立場に立って考える能力/包容力・忍
耐力/科学的態度・情報収集力(2)・システム思考/時間有効活用の能力・ 計数感
覚
5 リーダーシップ能力と社長業
哲学・経営理念・高い視点と広い視野/健康・体力・リズムのある生活・持続力/
運/倫理観・責任感・人間的魅力/品性・品格
[社長業の鉄則―一]
第二章 企業成長と社長の役割
1 企業発展の本筋
なぜ成長しなければならないのか/明日は今日よりよくなる/企業が成長しない
と国が滅びる/資本主義の敗者になる/変化を求める時期と安定を求める時期
2 利益のみなもと
会社の利益のみなもと/マニュアルシステムとヨロシクシステム/上も下も頭を
使う/コンチクショーと悔しがることが創造性を生む
3 方向づけを支配するもの
先を読める人読めない人/変化差の原理/「今回は泣いてくれ」という信頼取引
/家の論理/年功より能力が大事/社長は自分が明日弱者になる可能性を考える
/企業は地球と比べて、その命の長さはほとんど意味がない
4 情報化時代の社長業
情報化の実相/経済の常識が変わる/情報をお金にかえる国/かけ離れた情報を
結びつけるとお金になる/中小企業のカン違い/不定型情報は結びつきやすい/
脱線話は記憶に残りやすい
5 グローバル化と社長業
まったなしの金融グローバル化/二つの価格破壊/「破壊される価格」と「破壊
されない価格」/流通業は欧米型へ/いやおうなしのグローバル化
[社長業の鉄則―2]
第三章 進むべき方向の決定と社長の役割
1 将来構想のたて方
二〇年後の会社のすがた/数字にできない変化を読むこと/一歩出ると霧が晴れ
る/自信がつくと先が読める/使命感と問題意識がモト/ライバル意識の功罪/
社長の個性が反映される/社長の体調や家庭環境も影響する
2 経営理念の明確化
何のために事業をやり、金儲けをするのか/経営理念のホンネとタテマエ/経営
理念は時代によっても規模によっても異なる/経営理念の明確化三つの方法/天
下り社長と社内昇格社長
3 社長としての意思決定のやり方
社長しか決定できる人はいない/正しいワンマン決定とは/新しいことをやるに
は三割の賛成があればよい/中小企業はミニマックスの原理/急所を指摘しない
/気を出す能力/カシカリの論理/海外では通じないカシカリの論理/カシカリ
の論理のデメリット/二つの根回し/順番を間違えない/公式の決定
4 執行・管理の要点
世の社長は管理がお好き/余りものに値なしの時代/原価のわからないものがい
い/動機づけの急所は人事評価/能力開発主義の時代
[社長業の鉄則―3]
第四章 戦略の策定と社長の役割
1 競争優位に立つ戦略の基本
他社にまねられないもの/ハードよりソフトがまねされにくい/強みネットワー
ク/「強み」はお客が決める/世帯の人数ではなく世帯の性格に合わせる
2 業績向上四つの切り口
経営戦略を策定するプロセス/経営目標の設定/シェアの不思議/商品のライフ
サイクルと経営目標
3 環境適応戦略と環境創造戦略
四つの基本戦略/戦略別の社長の役割/アオリとシメ/発想転換戦略/創業期の
会社の革新推進戦略/半島作戦と離島作戦/花王の全面転換戦略/任天堂の全面
転換戦略/全面転換戦略を邪魔するもの/ヒトの壁を乗り越える二つの方法
4 製品戦略の基本
会社の外部と内部の接点/製品戦略四つの基本/花形商品と金のなる木/研究開
発三つのパターン/社長にわかる言葉で説明させる/研究者をやる気にさせる/
新製品開発のプロセス
5 個性化―強みの深化・拡大
まねられない強み/お客のムリ難題が強みをつくってくれる/お客が築いた高品
質の伝統/経済に先行するもの/母親二番論/若者の軽薄性/ものごとを深く考
えるクセ/センサー技術に目をつける
[社長業の鉄則―4]
第五章 社長としての人の動かし方
1 優れた会社の共通条件
優れた会社の二大条件/マンション経営者とスーパー経営者/モラールの中身/
市場の支配力は二八%以上を目指す/強みネットワークとの共振/インタンジブ
ル・アセッツ/信頼できる人間のネットワーク
2 組織への手の打ち方
組織をみる三つのポイント/中間管理者が組織硬直化のモト/社員の意識改革四
つのやり方/単純なことばで中の人間の共鳴を起こす/「歩く経営」で共鳴させ
る/スピードアップ/複眼人間の養成/新しい能力を開発させる/インパクトと
しての中途採用/新規事業部門をつくる
3 動機づけと人事評価
ほめる哲学/公正な人事評価が動機づけの決め手/評価の底にあるもの(1)―個と
集団/評価の底にあるもの(2)―勤勉と控えめ/万古不易の人事評価はない/人事
評価の流れ/何もしないでうまくいったらC/社長自身の人事評価/中間管理者
の人事評価/停滞会社はネアカ幹部/敗者復活の哲学/人生の再設計/研究開発
者の人事評価/研究者の三つの基本能力/研究マネージャーの能力/研究者の人
事評価基準
4 第二創業と後継者の育て方
社長自身の人生設計/第二創業と企業家精神/社長の嗅覚をどう継承するか/同
族経営の望ましいあり方/同族を情報源として活かす/同族会社の社長の自制心
[社長業の鉄則―5]
あとがきにかえて
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