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新規事業、新商品が、すき間商売のままで終わるか、一大事業に育つかは、 |
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| 前回は私の顧問先でもある人材派遣会社のS社長の新規事業開発までのエピソードをご紹介いたしました。こういうお話をすると、「S社長や同社は特別」という見方をされる方が多数いらっしゃいます。しかし、S社長は突飛な発想で、何も特別なことをしたわけではありません。 「開発」というと、何か新しい発想による特別なことを行ったり、大きな予算を投じて市場調査を行うというように考えられる方が多いようです。これは「開発」という言葉に惑わされているにすぎません。 マーケティングの教科書通り、たくさんのお金を使い、分厚い調査レポートを手にするとそれだけで「開発」をしているような気になりますが、むしろ何をしてよいのかわからなくなるのが関の山です。 ここで学ぶべきことは、 1.己を知るということ という3つです。 S社長の場合、 1. 英会話学校の経営についてさまざまな角度から検証、その弱点と強さを把握 という新規事業を打ち出しました。 ここで、マーケティングの教科書に書かれているような市場調査などは、一切行っていない点に注目してください。こうした発想は、どんな企業にでも応用が可能です。 つまり、いま行っている事業の将来を展望し、強い部分と弱い部分を見分けることから始めます。たとえば、技術力が高いのか、営業力が高いのか。技術力ならなら、どんな技術を最も得意としているのかなどです。 次に人から聞いた話、新聞、テレビ、雑誌でも何でもかまいませんから、それらの話と自社の強い部分を照らし合わせてみてください。ストレートにつながらなくても、どうすれば関連づけられるか、さまざまな角度から検討を行います。 最後にこれだと思った分野にトップ自らが先頭に立ち、自社の持てる限りのヒト、モノ、カネを一点に集中するのです。この一点に集中するということが一番難しいところです。 一点集中とは、すなわちリスクが大きくなるように感じるからです。しかし、実際はその逆です。その市場で特化し、一番になることは他者に対して絶対的な優位性を持つことができます。とくにこれまでにはないニッチマーケットに進出するには、鋭いくさび(特化した自社の強み)を打ち込む必要があります。 開発を成功させることががなぜ難しいのか――。それは持てるすべてのものを一点に集中することがなかなかできないからです。これができなければ、どんなに巨額な予算を投じようと、有能な人材をスカウトしようと成功はあり得ません。しかし、これができたとき開発を成功させることができるのです。 いまや大企業となったホンダ、ソニー、松下の草創期を思い起こしてみてください。ホンダは原付自転車(通称=バタバタ)、ソニーはトランジスタ、松下は二股ソケットという商品に一点集中したではありませんか。 |
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