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発売はなんと20年前! −「高級カセットコンロ“アモルフォ2N”」岩谷産業株式会社- |
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| 酷暑もやっと峠を過ぎ、秋の気配がようやく訪れ、いよいよ食欲の秋本番を迎えます。鍋物が急に恋しくなるのもこの時期です。 鍋物料理に欠かせないのがカセットコンロ。カセットコンロの業界(300億円の市場)では、50%のシャアをもつNo.1の岩谷産業株式会社が、昭和60年に発売した高級カセットコンロ“「アモルフォ2N」定価21,000円”が、ヒットを続けています。 カセットコンロといえば家庭には必ず一台はある必需品。また飲食店でも多く使われています。価格もディスカウントショップの目玉商品として、大半が2,980円、3,980円位の値段で流通しています。 そのような市場でなんと昭和60年に21,000円という破格の値段で発売されて以来20年近く経った今でも人気を博し、年間一万台の限定発売ではありますが、年の半分の売上は10月から12月の間で、12月には全て売切れてしまう年もあるそうです。 この商品が高くても売れる最大の理由は、その「デザイン性」。リビングやキッチン家具がお洒落になってきたのに、従来のカセットコンロではちょっとやぼったい。もっとセンスの良いものを・・・。というようなニーズを満たしてくれる商品です。 もともとこの商品は、当時活気のあった百貨店や通販向けに開発されたもので、企画段階から機能性よりもデザイン性を重視して開発されました。そして価格も定価販売であったことと、製造原価が高く割引ができないこともあって、今に至るまで定価販売を貫いています。 このことがかえって、「ブランド」の威力を落とすことなくロングセラー商品として、ヒットを続けている要因にも繋がっています。 |
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しかも、広告宣伝活動は一切行っていなません。それでも、通販の情報を見て、マスコミからの問合せが多いそうです。 カセットコンロの機能性から見れば、その後開発した商品の方が高機能のものが多く、価格も定価で5,000円〜7,000円と格段に安いものが出回っています。 売上規模からすると、このロングセラーのヒット商品も全体の数%にすぎませんが、知名度は80%位あり、ブランドイメージづくりに大いに貢献している商品です。 工業製品に限らず、「デザイン性」は商品を構成する二大要素、「製品要素」と「表現要素」のうちの「表現要素」の最も重要な要素であり、特に人間の五感のうち、「情報の8割以上は視覚から得られる」ということからしても、視覚に訴える「デザイン」は、ヒット商品づくりの最も重要なポイントです。 事実、私の手掛けたカセットコーヒーの開発の際も、パッケージデザインをコーヒーにふさわしい味わいのあるデザインに変えただけで、中身は改良前と同じであったにもかかわらず、美味しくなったと評価が上がりヒットに繋がったという経験があります。 因に、カセットコンロの業界では、デザイン性を重視した高級カセットコンロの扱いは他社ではないため、岩谷産業株式会社の「アモルファ2N」は際立って 目立っています。 貴社でもこれから開発する商品はもちろんのこと、自社の既存の商品も、もう一度デザイン性がニーズに合っているかを見直してみてはいかがでしょうか。 |
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内海悟 |
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