うえじゅんの「自腹で試した流行りモノ」 18号

日本でもいよいよ解禁、
音楽流通革命なるか!


「iTMS (アイチューンズ・ミュージック・ストア)

iTunes Music Store、わずか4日で100万曲販売突破!

 2005年8月4日のアップルコンピュータのインターネットにおける音楽配信サービス「iTunes Music Store」(以下 iTMS-J)での楽曲販売がいよいよスタートした。

 しかも、2005年8月8日には、サービス開始からたった4日間で100万曲を突破したと発表したのだ。

 米・アップルコンピュータのCEO・スティーブ・ジョブズ氏は「iTMS-Jは、わずか4日間で日本におけるNo.1のオンラインミュージックストアとなった。日本の他の音楽配信サービスが1カ月で達成した実績の2倍にあたる曲数が、iTMS-Jではわずか4日で販売されたことになる」とコメント。

 アップルコンピュータ社における音楽配信サービスは、日本は20カ国目。iTMS-Jはサービス開始時から100万曲を用意し、15の国内レコード会社が参加。1曲の価格は150円と200円と、すでにスタートしている他の国内音楽配信サービスと比べて割安に設定。TMS-J発表後には、国内音楽配信サービスが相次いで楽曲の値下げを発表しているほどだ。



音楽を持ち歩くスタイルを変えたipod

 今さらながらではあるが、ipodがどんなものか、ご存知ない方のために、簡単にご説明しておこう。

 ipodとは「携帯型デジタル音楽プレーヤー」なるものだ。
 従来は、音楽を携帯したい場合、CDプレイヤーを持ち歩くか、CDをテープやMDなどのメディアにダビングする必要があった。


ipod  40GB  44,940円

1万曲分入る上、ipodで唯一マイクをつければ、icレコーダーになると言われて購入を決めた。けれど、やっぱり使い方がわからず、マイクは放置・・・・・・。



 それが、ipodの登場によりスタイルが一変してしまったのだ。まず、CDの音楽データをパソコンに一度読み込ませる。次にその音楽データをパソコンからipodに転送する。チューインガム程度の大きさのipodシャッフルなら価格は1万円程度で100曲程度、最も大容量の4万5000円程度のipod 60GBなら1万5000曲もを持ち歩くことができるのだ。

 つまり、CDやMDなどの音楽ソフトを持ち歩かなくても、手軽に大量の音楽を持ち歩けることで、若者を中心に大変な人気を集めているというわけだ。

 さらには、アップル社ならではのスタイリッシュなデザイン。マックでもウインドウズにも接続できることで、大ブレイク。iPodの累積売上げ台数は、国内ですでに2,000万台を突破した。

 とはいえ、アメリカでは「携帯型デジタル音楽プレーヤー」市場で、ipodは74%ものシェアを占めるものの、日本国内では、ipod36%、ソニーが22%、rio12%、iriver8%、creative7%、その他で15%と首位はかろうじてキープしている状況。そのため、アップル社は「またまだシェアは伸ばせるはず」と鼻息が荒い。

 その対策として、スタイリッシュなデザインの周辺機器の充実とともに、車メーカーとの提携も図るよう。

 日産自動車、マツダ、ダイハツ工業の各社の日本国内向け2006年モデルのカーステレオがiPod対応となることを発表。2006年にはiPodが利用できる車が、100万台以上も出荷されるらしい。




 アルバム1枚分を購入することも、1曲づつ購入することも可能。アルバム1枚購入しても、CDショップで購入するより割安。ユーザー登録さえすませれば、ほんの1、2秒で1曲購入完了。ただし、クリックし間違えても後戻りはできない。



さっそく、レッツトライ! が…。

 「買い方、聴き方のスタイルが変わる革命!」とか、「アメリカでは2年前にサービスを開始し、世界で約2年間で5億曲を配信。毎日150万曲売れている!」なあんて言うので、私もさっそく試してみた。

 車の免許もなければ、事務所と自宅の通勤は自転車。しかも、仕事をしながら音楽を聞くことができない私。音楽を聴くのは、もっぱら、コンサートの予習か、仕事のおつきあいでのカラオケの予習、街中をお散歩するときくらい。というわけで、よほどのことがない限り、TSUTAYAのレンタルで間に合わせてしまう、ゆるーい音楽リスナーだ。

 せっかくなので、SMAPのコンサートの予習のために、iTMS-Jから購入しようと試みるも、残念ながらSMAPはエントリーされていなかった。続けてサザン、オレンジレンジ、nobadyknows+を探すも、私が聴きたいアーチストや曲はなぜか無い。

 「うーん。100万曲っていっても、なんだってあるわけじゃないんだぁ〜」と少々がっかり。「若者的には、浜崎あゆみや大塚愛などが所属しているエイベックストラックスが入っていることでOKなのかしら?」などと思いながら、購入可能なクレージーケンバンドの「タイガー&ドラゴン」など、数曲を購入。

 実は買うまでのユーザー登録にクレジットカード登録やらなんやらと、少々とまどったのだが、ダウンロードはPRどおり、あっと言う間に完了。Bフレッツ光回線なのでわずか1、2秒!!と、まさに感動もの!無事に購入でき、ipodにも曲をコピーすることができ、「さあ、お歌の練習」と思ったら、ここで初めて、歌詞カードがないことに気付いてしまった。

 ダウンロードでの購入なので、当たり前なわけだが、歌詞カードがないことに、購入してから気がついたのだ。もろろん返品はできない。オーノー!

 「好きな音楽を家にいながらにして、手に入れることができる」がウリのサービスも、私にとっては、好きな曲はないは、歌詞カードはないわ…というわけで、たった一度の利用でここは潔くTSUTAYAユーザーに戻ることに。



何社もの企業が関わる事業に立ちはだかる壁

 実は今、さらに困ったことが起きている。
 ある日突然、1000曲近い音楽データを入れているデスクトップパソコンのデータをipodにダウンロードできなくなってしまったのだ。

 デスクトップパソコンのメーカー、ウインドウズを提供するマイクロソフト社、アップル社に問い合わせても原因も解決方法もわからない。「ウインドウズとipodだけを再インストールして試してみては」と、超非現実な提案はいただいたが…。

 しかたがないので、ノートパソコンに1000曲の音楽データを移して使おうと、その方法を教えてもらうために、有料で延長しておいたアップルのサポートに電話をしてみた。すると、「それは、サポート範囲外ですので、ご自分で研究なさってみてください」とのこと。

 インターネット配信だ、ユビキタスだというビジネスが拡大するにつれて、このような「いったいどこに相談していいやら・・・」というトラブルは激増するはずだ。それでも、メーカー自身が手をとりあって、この問題に取り組むとはとうてい思えない。

 マスコミでは、「iTMS-Jの登場は、音楽の流通の流れを変える!」と大々的に報じているが、私はへとへとになりながら、「音楽を購入する選択肢がひとつ増えたくらいな感覚なのではないか」と、妙に傍観している私、うえじゅんであった。(汗)





■今回の自腹■

ipod  40GB  44940円
クレージーケンバンド「タイガー&ドラゴン」150円
大塚愛「さくらんぼ」150円
大塚愛「smaily」150円
大塚愛「黒毛和牛上塩タン焼680円」150円

 合計45,540円チーン!。







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