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ブームから考察する 「いいものは売れるはず」!?
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ドラマ×正蔵襲名で落語ブーム到来!? 上野で行われた襲名披露パレードには15万人近い人が集まり、池袋、新宿、上野の寄席で10日づつ行われた襲名披露興行は、いずれも大入り満員となった。 どうすればチケットが買えるの?と詰め寄る客 一人の持ち時間はトリを務める(主任というそうだ)正蔵以外は15分程度。落語をやる方もいれば、正蔵にちなんだトークをする方もいる。合間には色物といわれる芸達者なギター漫談家や紙切りの芸を見せる方もいる。 ブームを支える六人会のチャレンジ 5月31日。『明日の寄席』という「落語をブームで終わらせてたまるか」という意志を持った噺家6人の「六人の会」が主催した新宿・末広亭の特別興行を見た。 「六人の会」のメンバーは、小朝、鶴瓶、正蔵、昇太、志の輔、人間国宝・柳屋小さんの孫・花緑の6人。落語オンチな私でも知っている噺家だ。 |
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出演者はこの6人の他に、桂歌丸、小遊三、楽太郎、木久蔵、末広亭に27年ぶりの出演という円楽という、これまた私でも知っている方々が、昼と夜の部に分かれて出演。昼、夜ともに各3000円ぽっきり!!お昼12時から夜の9時まで、オールスターの競演を堪能させていただいた。 この「六人の会」。7月には3日間かけて、銀座のさまざまな小ホール昼から夜まで「大銀座落語祭-上方落語祭2005-」というイベントを行う。http://www.joa.jp/6nin_no_kai/daiginza/ginza_index.html これも6人の意気込みと人脈のすごさを感じさせる一大イベントだ。六人の会の小朝と鶴瓶は、「愛・地球博」の特設会場でも落語を披露するという。 「ドラマがきっかけでもぜんぜんかまわない。なにはともあれ、大勢の方に落語を体験してもらわないことには、寄席に足を運んでもらえない」。そんな気持ちがひしひしと伝わってくる。 横浜「にぎわい座」の地道な活動 先日、正蔵襲名披露興行や末広亭の特別興行でとりこになってしまった、林家たい平さんの独演会を見に横浜の「にぎわい座」を訪れた。 |
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休憩時間には、たい平さんのCDの販売。購入者には終演後のサイン会に参加できるという。 そして、帰りがけには、次の独演会決定の速報ちらしがスタッフによる掛け声とともに手渡された。 |
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落語ブーム定着を阻むいくつもの壁 私は小団治師匠の落語のマクラで「オチが最後にくるから落語」ということを教えていただいた。落語初心者に向けた小団治師匠の心配りだ。そのことで、落語の構成が理解できたことが、落語に入りこむきっかけとなった。 なんたって、「ヒロシです。自転車のカギでぼくの部屋のカギが開きました」という短絡的なお笑いにしかなじみがないのだ。長い話だと90分後にやっとオチが来る落語は、あらかじめ、オチは最後と学んだから、その後もずっと落ち着いて聞いていられている。 私が小団治師匠とお目にかかるまでに、生の落語を聞いたのは人生でたった1度だけ。小学校のお楽しみ会で上級生が演じた『じゅげむ』一回きりだ。これじゃほとんど外国人だ。 つまり、落語ブームを定着させようと思ったら、日本人相手ではなく、初めて日本を訪れた外国人観光客だと思って対応するくらいでちょうどよいのではないだろうか。 寄席の入り口には、365日24時間、チケットの買い方や今後の興行を張り出す。ちらしなどは営業時間外も持ち帰れるようにする。 興行の内容にも工夫が必要だ。『明日の寄席』で『目黒のさんま』や『じゅげむ』『時そば』を聞いた。落語に関心を持った人たちに、タイトルは聞いたことがあっても話を知らない。15分ごとに、こんなネタばかりの興行をやってみるのも手だ。 落語は一言一句決まりきったシナリオがあるわけではなく、噺家さんが自分の持ち味や持ち時間によってアレンジする、いわば、即興ジャズのような要素があることを先日知った。 ならば、本来、寄席では同じネタがかぶることはご法度だが、同じネタを聴き比べる興行やCDがあっていいのではないか。 一度聞けば、はまること請け合いな落語だが、新規顧客獲得やリピートのための販促ももっと工夫があっていい。 いまどき、どんな小劇場の芝居にいっても、週刊誌一冊分ほどのチラシが渡される。映画だって本編が始まる前の20分は次回以降の予告編だ。これらはリピート顧客促進の一手だ。 中村勘三郎襲名については、テレビでドキュメンタリー番組が放映されたが、正蔵襲名はワイドショーのネタどまりだ。これらは新規顧客獲得でもあり、ごぶさただった休眠顧客へのリピート促進ともいえるだろう。そりゃ、落語協会には予算がないことは否めない。しかし、噺家個人で自力でできることだってあるはずだ。 テレビで放映してくれないならHPなどで書きつづってもいい。誰の門下生かわかる一表もありだ。 一回に10人以上が出演する寄席では、誰がどんなネタを話したか混乱する。それで、プログラムにネタやおもしろかった点、採点などをメモしている方がとても多い。ならば、最初から記入がしやすいような形式にしてあげれば、ブログや家族、会社の人に口コミしてもらえるではないか。 噺家がいわない限り、その日話してくれた落語のタイトルがわからない。ならば、翌日にでも寄席側がタイトルをHPにアップするとか。ならば、お気に入りの落語が入ったCDを聴いてみようかという気にもなる。 ある寄席で、斜め前に座っていた方が、落語や寄席についてのイロハが書かれた本を読んでいた。「終演してから買おう!」と行ったが、売店が閉まっていた・・・。コンサートやお芝居なら、このときが一番かきいれどきなのに・・・とがっくりしながら家に帰った。 落語ブーム定着には多くの壁が立ちはだかる。とはいえ、今回の話、落語だけに留まらない。どんなにすばらしい商品でも、時代に沿ってアレンジし、売るための工夫をしなければ、知られないままで終わってしまうという。そんなことをつくづくと学ばせていただいた。 |
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■今回の自腹■ 正蔵襲名披露興行3000円×3日分=9000円 新宿・末広亭 特別興行『明日の寄席』昼の部 3000円 新宿・末広亭 特別興行『明日の寄席』夜の部 3000円 横浜・にぎわい座『林家たい平独演会』3000円 立川談慶真打昇進記念興行 3000円 ぴあ落語ワンダーランド(CD付) 2415円 合計23,415円チーン!。
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うえじゅん |
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