社長ための“会社の真の姿”発見 31

株式会社クリエイト・レストランツ

〜日が昇る直前〜

 今回は、多業態展開を特徴とし、ショッピングセンター・駅ビル出店が軸である、レストラン中心の外食チェーン、株式会社クリエイト・レストランツの分析を見てみましょう。

 クリエイト・レストランツは、洋食・中華・和食等のレストランを197店舗、クレープ・ラーメン・ハワイアン丼等のフードコートを123店舗、計320店舗(102ブランド)を自社にて業態開発し、直営方式にて運営しています。

 店舗展開の基本方針として、「マルチブランド・マルチロケーション戦略」を掲げ、「その時々のお客様のニーズにあった多様なレストラン(ブランド)を創造(クリエイト)し、これを多様な立地(ロケーション)で展開することで、より多くのお客様に満足して頂くこと」を目指しています。

 具体的には、ショッピングセンター、駅ビル、百貨店、その他大型商業施設などの集客立地への出店を基本として、それぞれの立地特性および顧客層ニーズにあわせた様々な業態を開発・展開し、「マルチブランド・マルチロケーション戦略」を推進しています。

 その結果、過去5期における期末店舗数は、第6期末(平成15年2月28日)に52店舗、第7期末(平成16年2月29日)に86店舗、第8期末(平成17年2月28日)に155店舗、第9期末(平成18年2月28日)に226店舗、第10期末(平成19年2月28日)に320店舗と推移しています。

 一般的なファミリーレストランチェーンやファストフードチェーンの店舗展開は、少ない品種を大量に生産し市場に供給するというプロダクトアウトの発想に基づき、単一もしくは複数の看板ブランドを開発し、それを基本として同じブランドを展開していくというビジネスモデルでした。

 これに対し、クリエイト・レストランツの店舗展開は、市場のニーズに合わせた品種を開発し、市場に供給するというマーケットインの発想に基づき、個々の立地特性に応じてブランドを開発し、多様なブランドを展開していくというビジネスモデルです。

 具体的には、すべて個別の店舗毎に、周囲の環境や想定される顧客層に合わせたメニュー、内装、価格帯等をきめ細かく設定した上で、ある時は自社で既に保有している業態の中からアレンジし、またある時はゼロからの業態開発を行い多店舗展開しております。

 株式会社クリエイト・レストランツの分析結果は以下のとおりです。

【総合評価】
【営業効率】
【資本効率】
【生産効率】
【資産効率】
【流動性】
【経常利益増加率】
【安全性】



超優良企業、日本レストランシステムのグラフと比較して見ましょう。
第17回目で取り上げていますので、ご参考にしてください。

 日本レストランシステムと比較すると、株式会社クリエイト・レストランツは営業効率が天井打ちして水平化する前の状態であり、水平化を継続することにより、日本レストランシステムのように、流動性・安全性も良好になっていくであろうことが推察されます。

2002年3月
2003年3月
2004年3月
2005年3月
2006年3月
売上高合計(100万円)
3,748
6,016
11,422
17,419
26,780
売上総利益(100万円)
2,590
4,128
7,970
12,211
19,174
売上高総利益率
69.10
68.62
69.78
70.10
71.60
営業利益
117
△65
1,187
1,290
1,975
売上高営業利益率
3.14
△1.09
10.39
7.41
7.38
経常利益(100万円)
126
△54
1,203
1,319
2,053
売上高経常利益率
3.38
△0.90
10.53
7.57
7.67
当期利益(100万円)
24
△76
530
612
880
売上高当期利益率
0.64
△1.27
4.64
3.51
3.29


経営コンサルタント 山本一博

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