社長ための“会社の真の姿”発見 30

株式会社ゼンショー

〜飽和市場でのM&A戦略〜

 今回は、牛丼チェーン「すき家」を直営し、M&Aで「ココス」「ウェンディーズ」「なか卯」等を取得している株式会社ゼンショーの分析を見てみましょう。

【総合評価】
【営業効率】
【資本効率】
【生産効率】
【資産効率】
【流動性】
【経常利益増加率】
【安全性】



安全性が赤信号領域にはまってしまっています。自己資本比率が低下しているためです。

  自己資本比率   22.36 → 15.02 → 13.51 → 12.34 → 11.39

M&Aで傘下におさめたなか卯とココスジャパンの診断も見てみましょう。

なか卯
【総合評価】
【営業効率】
【資本効率】
【生産効率】
【資産効率】
【流動性】
【経常利益増加率】
【安全性】
ココスジャパン
【総合評価】
【営業効率】
【資本効率】
【生産効率】
【資産効率】
【流動性】
【経常利益増加率】
【安全性】

 ココスは、経営内容は悪くはないですね。以前に、ゼンショーのライバル社、吉野家の診断がありますので、参考にして見てください。新聞記事によると、ゼンショーは、さらなる拡大戦略を重ねていくようで、カッパクリエイトを傘下に収めました。

 回転ずし店「かっぱ寿司」をチェーン展開するカッパ・クリエイトは8日、牛丼チェーン「すき家」などを展開するゼンショーへの傘下入りを発表した。

 カッパクリエイトは第三者割当増資で得る資金を新規出店費用に充てる。ゼンショーが埼玉県内の飲食店事業者を傘下に収めるのは外食直営店などを展開する大和フーヅに続き2社目。

  カッパクリエイトは、2008年5月期に今期の約2倍の40店を出店する計画を立てている。一店当たりの出店費用は約1億円と費用がかさむため、出資先を探していた。

 両社は共同仕入れで原価を抑える。カッパクリエイトはまだ出店していない「九州などのマーケティング情報の提供を(ゼンショーに)期待できる」(中井鉄太郎取締役)としている。

 ゼンショーが派遣する取締役の人数は未定で、今後の協議で決めていく方針だ。ゼンショーが発行済み株式数の31.25%を取得するためカッパクリエイトは、持ち分法適用会社になる。




 回転寿司を業としている上場企業の分析を並べて見ました。青信号領域ギリギリに位置しているかそれ以下の企業が多いのに驚かされます。おそらく市場が飽和状態になっているのでしょう。


【回転すしA社】
【回転すしB社】
【回転すしC社】
【回転すしD社】
【回転すしE社】
【回転すしF社】
【回転すしG社】
 回転寿司Cがカッパクリエイトです。以前診断ニュースに登場した企業です。2005年に悪化成り行き倍率2がついていましたが、その後、ゼンショーの傘下にはいった訳です。

 飽和状態にある業種にM&Aをしかけることが良いことかどうか、ゼンショーは、一考の余地がありそうです。



経営コンサルタント 山本一博

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