社長ための“会社の真の姿”発見 25

株式会社 幸楽苑

〜急ぎすぎる成長戦略〜

 今回は、290円の低価格武器に首都圏・関西圏攻勢をかけている、ラーメンチェーンを展開している株式会社幸楽苑を診断してみよう。

【総合評価】
【営業効率】
【資本効率】
【生産効率】
【資産効率】
【流動性】
【成長性】
【安全性】



 総合評価が下落し始め、悪化成り行き倍率3が点灯しています。



2002年3月
2003年3月
2004年3月
2005年3月
2006年3月
【企業力総合評価】
(60以下は倒産)
111.92
115.40
120.41
116.31
100.17
増加総合評価 (1)
******
3.48
5.01
△4.10
△16.14
改善か悪化か
******
改善
改善
悪化
悪化
総合評価−60 (2)
51.92
55.40
60.41
56.31
40.17
悪化成り行き倍率
 (2)÷(1)
******
******
******
14
3
100−総合評価
△11.92
△15.40
△20.41
△16.31
△0.17
改善成り行き倍率
******
******
******
******
******


 営業効率は2004年までは絶好調でしたが、2005年、2006年と、粗利益率がほとんど変化がないにも関わらず、売上高経常利益率が下落し、営業効率が急落し始めています。販売費および一般管理費比率が上昇したことが原因です。

 販売費および一般管理費比率 64.31→62.79→62.45→65.50→67.51

営業効率に関する一覧表は以下のとおりです。

2002年3月
2003年3月
2004年3月
2005年3月
2006年3月
売上高合計(100万円)
12,646
15,885
19,746
24,683
28,842
売上総利益(100万円)
9,080
11,311
14,101
17,596
20,477
売上高総利益率
71.80
71.21
71.41
71.29
71.00
営業利益
947
1,337
1,769
1,429
1,005
売上高営業利益率
7.49
8.42
8.96
5.79
3.49
経常利益(100万円)
1,029
1,394
1,808
1,500
1,059
売上高経常利益率
8.14
8.78
9.16
6.08
3.68
当期利益(100万円)
530
705
884
683
279
売上高当期利益率
4.19
4.44
4.48
2.77
0.97
売上高増加率
25.61
24.31
25.00
16.85


 同業他社、株式会社ハイデイ日高と比較してみよう。株式会社ハイデイ日高は総合評価が右肩上がりであり、成長しています。

【総合評価】
【営業効率】
【資本効率】
【生産効率】
【資産効率】
【流動性】
【成長性】
【安全性】
2002年2月
2003年2月
2004年2月
2005年2月
2006年2月
売上高合計(100万円)
8,019
8,913
10,234
11,734
13,891
経常利益(100万円)
819
570
996
1,089
1,167
売上高経常利益率
10.22
6.40
9.74
9.28
8.41
売上高増加率
11.14
14.82
14.66
18.38


 株式会社幸楽苑は、株式会社ハイデイ日高に比較して、売上高の増加スピードが速すぎます。そのため、経営効率を落としているものと推察されます。

 2006年度においては、株式会社幸楽苑は、売上高=288億円、経常利益=10億6千万円に対して、株式会社ハイデイ日高は、売上高=139億円、経常利益=11億7千万円となり、経常利益ベースでは、逆転しています。


経営コンサルタント 山本一博

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