社長ための“会社の真の姿”発見 23

株式会社三光マーケティングフーズ

〜好調維持のための次の方策〜

 今回は、居酒屋「東方見聞録」と豆腐料理の「月の雫」を都心の駅前に展開している、東証2部上場企業、株式会社三光マーケティングフーズを分析してみましょう。

 株式会社三光マーケティングフーズは、経営課題として、管理体制並びに組織体制の強化をとりあげ、高速出店への対処と同業他社への差別化、独自の販売促進方法の開発による販売力の強化、確固たるブランド戦略に基づくブランドイメージ(東方見聞録・月の雫・黄金の蔵)の維持・向上、新業態の開発とそのオペレーションの確立、フランチャイズ事業の拡大等に邁進しようとしています。

 まずは、株式会社三光マーケティングフーズをSPLENDID21で分析した結果を一覧してみましょう。

 総合評価が右肩上がりに上昇を続けています。つまり、成長しています。営業効率は5を超過していますので、絶好調の状態です。生産効率は赤信号領域に位置していますので、売上高至上主義の企業ではないという証拠です。





【総合評価】
【営業効率】
【資本効率】
【生産効率】
【資産効率】
【流動性】
【成長性】
【安全性】



 同じく、同業他社、日本レストランシステムの分析結果と比べてみてください。

 日本レストランシステムの方が、流動性、経常利益増加率で上回っているのがご覧いただけるかと思います。(社長ための“会社の真の姿”発見 17号で取り上げました。



2002年6月
2003年6月
2004年6月
2005年6月
2006年6月
売上高合計(100万円)
10,237
14,627
18,138
20,359
22,909
売上総利益(100万円)
7,389
10,669
13,376
14,780
17,109
売上高総利益率
72.18
72.94
73.75
72.60
74.68
営業利益
1,455
1,920
2,288
1,695
2,839
売上高営業利益率
14.22
13.13
12.62
8.33
12.39
経常利益(100万円)
1,438
1,822
2,275
1,688
2,924
売上高経常利益率
14.05
12.46
12.54
8.29
12.76
当期利益(100万円)
561
989
1,108
901
1,459
売上高当期利益率
5.48
6.77
6.11
4.43
6.37


 同業他社、日本レストランシステムの売上高経常利益率は以下のとおりです。


売上高経常利益率
17.01
18.48
19.38
19.61
21.09


 フードビジネス業界の利益率1位、2位がこの2社であるわけですが、株式会社三光マーケティングフーズは、約8%も売上高経常利益率において離されていることが解ります。


 株式会社三光マーケティングフーズの主力業態である「東方見聞録」、「月の雫」、及び「黄金の蔵」は、従来の居酒屋にはあまり見られなかった個室感覚で落ち着いた雰囲気の空間作りに注力して店舗開発を進めており、こうした取組みによって他の居酒屋等との差別化が図れていました。

 しかしながら、最近では同業他社において、株式会社三光マーケティングフーズと同じような個室感覚の店舗コンセプトによる出店が増加しており、今後こうした類似店舗の出店により競争が激しくなることが予想されます。また商品面に関しましても、類似メニューの出現や低価格競争など他社との競争激化は避けられぬ状況となっております。

 かかる状況のもとで、現状の売上高経常利益率を維持していくためには、より上位企業である、日本レストランシステムのベンチマークを行なう等の方策を講じる必要があると思います。


経営コンサルタント 山本一博

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SPLENDID21については
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