社長のための“儲かる通販”戦略視点 26
SHIRAKAWA'S EYE Vol.26-------

分かりやすい標語の威力


 現在、BtoB型通販で、最も成功している企業の一つに株式会社ミスミがあげられるだろう。同社はこの5年間の伸び率も順調で、現在売上1212億円。社外から三枝氏を4年前に招聘して経営を委ねるなど、独自のスタイルは世界的にも注目が集まる。

 同社躍進の秘密は、組織体勢やマーケティング、若手の登用、販売手法など、多岐に渡るだろうが、経営的に見て、極めて重要な視点としてあえて提示したいのが、ミスミの掲げる「標語の分かりやすさ」である。

 三枝社長が本年に掲げている標語は、「時間と戦う」という合い言葉である。社員に向けたメッセージ、顧客に向けたメッセージとして、実にシンプルで分かりやすい。通販企業として何が大切で何をしなくてはならないかがすぐに伝わってくる。

 この他にも、同社の基本的な戦略となるキャッチコピーはすべて明解だ。例えば、商品戦略や事業戦略においては、「短納期一個流し」を標語とし、組織体制における標語は「スモール イズ ビューティフル」である。どこに向かって何を目標としているかが実に分かりやすく誰にも理解できる。

 通販とはある意味「言葉の勝負」である。文字やコピーで説明して顧客に買っていただく戦いである。だから経営者が掲げる標語は、“魂が込められ、熱が入り、しかも平易で分かりやすい”標語でなければならない。

 標語を今一度点検してみて欲しい。言葉磨きは、飛躍の確実な原動力である。


白川博司


通販専門の会員制・実践の会
白川博司通販戦略研究会

 通販No.1コンサルタントが主宰する、通販専門の研究会。毎月開催の通販に役立つ企業を実際に訪問する“現場ツアー”はじめ、月刊レポートで強力に通販業務を支援。
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