●自社のニュースを考える
新聞や雑誌、テレビやラジオといったマスメディアは、企業の販売促進情報は原則として報道しません。
販売促進なら、広告を出せば済むからです。新製品を発売した折には、新製品紹介コーナーで紹介してくれることはありますが、これはメディア側の企業に対する好意に過ぎません。
また「何月何日から、10周年特別企画の大奉仕」といった、デパートや量販店がよく使う手法も、ほとんど報道されません。
その理由は、ニュース性に乏しいからです。
ではメディアに「これはニュース性がある」と思ってもらうには、どうすれば良いでしょうか?
<ニュースをつくる8視点>
1 これはいい話だ!報道する意味があるとメディアが思う
2 読者に知らせるメリットがある
3 企業の経営者(若い女性やミセスの場合もあります)に知らせる価値があ る
4 夏休み(シーズン性です)に相応しいニュースだ
5 そんなに面白い社員(経営者の時もあります)がいるのか
6 面白い(他にない、できない)サービスだ
7 世の中を元気にする話だ
といったポイントを踏まえます。
例えばフマキラーという企業では、夏休み期間に小学生の自由研究をテーマにしたサイト「フマキッズこども研究所」を立ち上げ、子供とその親たちのために情報提供を行っています。
「フマキッズこども研究所」
http://www.fuma-club.jp/homeroom/index.html
子供を持つ方ならおわかりになると思いますが、学校から夏休みの宿題として出される自由研究のレポートは、テーマの設定から観察方法、レポートの書き方まで、子供はもとより宿題を手助けせざるを得ない親御さんにとっても大変な作業です。
そこで、このサイトが誕生したわけです。毎年何百万ものアクセスがあり、また絶えずメディアにも紹介されています。
このサイトの良いところは毎年優秀作品が表彰され、過去の優秀作品と併せてネット上に公開されていて、新たに研究レポートをつくろうとする子供たちや保護者にはとても参考になるところです。
また、衛生害虫に詳しい専門家を、“虫博士”として活用し、ネット経由で寄せられる子供からの質問に丁寧に答えている点です。
虫博士と子供たちとのやり取りが、あまりに面白くて、それを紹介する一般ブログまで登場し、相乗効果をあげています。
自由研究レポートをつくるために、昆虫採集や植物の観察をする際には子供たちは必ず屋外に出ることになります。
その折にはフマキラーの製品(蚊取りや虫除け)のVAPE(ベープ)の需要が生まれます。
もし蚊取りや虫除けの販売促進だけの発想だったら、メディアは大きく取り上げてくれませんし、生活者からのアクセス数も増えません。
夏休みの宿題作りを応援するサイトにしたからこそ、こぞって多くのメディアが毎年紹介してくれるようになったわけです。
こうしたところにニュースづくりの秘訣が潜んでいるのです。
経営者の価値作り・・・ブランド価値を高める経営者は、自社のニュースをつくることに長けている。