社長のための “価値づくり”100話 69

お金は寂しがり屋で、綺麗好き

●古い紙幣を燃やすと

 日本銀行では古くなった紙幣を焼却処分していますが、紙幣を燃やす際にはなんともいえない異臭がするそうです。お金にまつわる楽しさや苦しみなど、人間の業とでも呼べるものが付着しているからかもしれません。

 顧客単価が高く、客層の良い小売業や飲食店に行くと、そこで使われている紙幣が綺麗なことに気付きます。一流と呼ばれるホテルや飲食店では、お釣りを新札で出す所が今もあります。

 逆に安売りする企業や、万人を対象に商いしている店舗で流通している紙幣を見ると、ほとんどがしわくちゃだったり汚れたりしています。これを見ると不思議だな〜と思います。

 経済的に恵まれている人たちのお財布を見ると、紙幣はきちんと向きが揃えられ、折り曲げたりせずに入れている人が多いことを発見しました。これならお金も居心地がよく、そのお財布から出たくなくなるような感じです。逆にお金にいつも苦労している人ほど、紙幣をぞんざいに扱っているように見受けます。


●お金の気持ち


 お金の気持ちになってみると、人間と同様に面白いことを発見します。

どうもお金はお金が集まる場所を好み、お金のある所にどんどん集まります。本当のお金持ちほど自らは働かず、お金を働かせ、お金がお金を集めてきます。どうやらお金ほど寂しがり屋はいないようです。

 また前述したお財布のように、居心地の良い綺麗な場所を好み、長くその場所に留まろうとする気がします。ビジネスが上手くいっている企業で、社内や工場が汚れているところをこれまで見たことがありません。

 そういえば、トイレ掃除を経営者自らが率先して行う話が報道されたことがあります。これもお金と大きな関係がある気がしてなりません。



経営者の価値作り・・・顧客が使用する紙幣を見れば、その企業の顧客層がどんな人たちなのかがすぐに判別できる。お金を大事に扱わない顧客を相手にしていては、経営は上手くいかない。

酒井光雄




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