●カタログハウスに届いた一通の手紙
前々回ご紹介したカタログハウスの記事を、校正のために先方に送ったところ、ある顧客から届いた手紙のコピーを受け取った。以下はその全文(原文のまま)だ。
|
|
|
|
|
|
|
|
震災から10年目のこの年に小生があるのは、カタログハウスの御蔭です。風化しているといわれるている今日、小生は風化どころかカタログハウスを見る度に、思いを新たにし、人間としても心の大切さをカタログハウスから頂いた事を思います。
と、いいますのも震災直後、もう小生の人生は終わったと感じました。何もかも全てをなくし、自分の心さえなくして、もう生きる術さえなく、あの世の事を思い続けておりました。
突然の事でしたがカタログハウスの方から御見舞いの御電話を頂きました。その時に「今まで購入して頂いたものを過去のデータからひろい出してみましたがお役に立っていますか?」とのお話でした。
しかし全壊でしたので全てを失ってしまった事を申し上げると「全ての商品を無償で送付するから」との事でしたが、気力も失せていましたのでお断り致しました。
その時の、小生の心の中を見すかされたのか「頑張って下さいと云うのはたやすい事ですから云いません。しかし送りますから、使ってみて下さい。それから今後の事を考えて下さい。」と云われて、自分の終わりを決めてましたので何かガーンと電気にふれた様になり、それでも商品が送付されて来る事に半信半疑でしたが、すぐに送られて来ました。
又、脚立だけが木製のものがなくステンレス製のものになりましたのでとの連絡もあって電話口で胸がいっぱいになり嗚咽のみで、ひとことも声が出なかった事でした。商品の荷作りを開ける時、その一つ一つに大泣きをし、何か自分自身でやれるだけやってみよう、という心力がわき出た事でした。
以上の事はアンケート依頼が来る前に御伝えしようと決めておりましたので何か不思議な縁にて同封という形で不失礼とは思いましたが送付させて頂きました。
カタログハウスは物作り以前に選び扱うすばらしい人材作りにその本意があるのだという事をつくづく感じます。
小生はカタログハウスのファンである事に誇りを感じます。
現在カタログハウスから命を頂いた気がします。
今後共よろしく御願い致します。
益々の御発展を祈念致します。
平成十七年一月十一日
カタログハウス
社長 様
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
●経営者だから出来る事
カタログハウスはオーナー経営者の非上場企業だ。だからこうした決断が出き、継続できるのだろう。上場している大企業で、こうした対応を取っているという話は、残念ながら一度も耳にしない。
人には必ずその人だからこそ、出来ることがある。
経営者にも経営者だからこそ、出来ることがある。
ブランドなどという小さな世界の話ではなく、企業として経営者として、我々には何ができるのかを、カタログハウスは明確に教えてくれている。
経営者の価値作り・・・人の心にある、喜びや痛みを理解している経営者が、人の心を理解できる深みのある企業と商品、社員、そして生涯に亘ってお付き合い下さる顧客を創造できるのだ。
|