社長のための “価値づくり” 107

ブランド力を高めるパブリシティの方法 その12




●ニッチな企業ほどパブリシティができる

 
消費財メーカーのように、生活者に馴染みのある企業と違い、B2Bで法人を対象にビジネスしている企業も、パブリシティ活動を行うことはできます。
また狭い市場やカテゴリーに強みを発揮しているニッチな企業ほど、世の中に話題を提供できます。
 ニッチな企業とは、個性的で強みを持つ企業だからです。

 ニューズウィーク日本版の11月14日号は、世界が注目する日本の中小企業100社を紹介しています。
 登場するのは、

○香川県木田郡で水族館用アクリルパネルを製造する「日プラ(Nippura)」

○広島県安芸郡でプロ用の化粧ブラシを製造する「白鳳堂」、

○大阪府東大阪市で激しい振動でも緩まないナットをつくる「ハードロック工 業」、

○トヨタのハイブリッドカーに使用されている角度センサーを製作する長野県飯田市の多摩川精機、

○映画「スターウォーズ」の模型を製造する愛知県豊橋市にあるファインモールド、

○ラルフ・ローレンやカルバン・クラインなどNYのトップデザイナーが指名する洋服用リボンを製造する東京都台東区の「木馬」、

○F1レーサーの半数以上が使用するカーレース用ヘルメットをつくる埼玉県さいたま市の「アライヘルメット」 …などです。
 
 どの企業も日本を代表し、また日本人だからできる技術や商品を生み出していて、嬉しくなります。ここで注目して欲しいのは、どの企業も市場や顧客を絞って成功していることです。


●クチコミがニュースになる

 紹介されているどの企業も、広報活動を積極的に行っている企業には見えません。
 ではなぜメディアが紹介してくれるのか。そこに秘訣があります。
 使う人や発注する人がプロフェッショナルという点です。

 プロたちが要求する技術と完成度は高度で、その話を耳にしたらジャーナリストなら取材したくなります。
 プロが認める商品と技術には、ニュースが溢れているからです。
 メディアで報道されると、一般の人たちも使ってみたくなります。広告をしていないことがさらに信頼度を増し、クチコミが広がっていきます。

 あなたの企業ではプロと呼ばれる人たちを相手にして、プロから信頼される技術や商品を意図してつくっているでしょうか。
 プロたちはユーザーとして最も手強い人たちです。しかし手強い人たちの評価を受ければ、世界中の手強いお客さんを納得させることができます。

 誰を顧客に選ぶか? 実はここから企業の存在価値とニュース性が生まれるのです。


経営者の価値作り・・・ブランド価値を高める経営者は、手強いプロを魅了し、自社の価値を高め、報道されるニュースを生み出している。




酒井光雄




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