社長のための “価値づくり” 103号

ブランド力を高めるパブリシティの方法 その8


●報道は連鎖する

 実に面白い現象ですが、マスメディアに自社や自社商品が一度紹介され ると、取材が続くことがよくあります。
 競合他社に登場した情報を、ジャーナリストは定期的にモニターしているからです。ジャーナリストにとって、競合他社の情報は貴重な情報源なのです。

 メディアにはそれぞれ特徴があり、報道を連鎖させるにはコツがあります。
 例えば自信作の新製品を発売する時や新しい事業に取り組む場合なら、日経MJがお勧めです。
 日経MJに紹介された後に、他の新聞や雑誌から問い合わせが入り、報道が重なることがよくあります。

 また、健康関連の商品やサービスなら、日経ヘルスがお勧めです。
 やらせ番組で問題になったテレビ番組を始め、番組や記事のテーマや素材として、日経ヘルスの記事を多くのメディア関係者が参考にしているからです。

 もうひとつ知っておいて欲しいのは、最初取材に来てくれたメディアほど情報収集力があるという点です。
 情報として報道されればされるほど、情報価値は下落しますから、遅れて取材に来るところは、後追い情報でも構わないメディアということになります。
 女性誌などはこの傾向が非常にあります。


● 報道される切り口を変えて、重複を避ける

 他のメディアで紹介された内容を、そのまま自社のメディアでも報道することをジャーナリストは嫌います。
 1回目とは違うメディアが取材に訪れたら、前回とは角度の違う情報か、前回報道されなかった内容について情報を渡すようにします。
 こうすると、新たな切り口になるので、ジャーナリストも評価されますし、報道されるスペースや時間も長くなる可能性が高まります。

 一度目は新製品情報として報道されたなら、二度目は開発秘話を話し、次は企業の背景や担当する社員を主人公にするなど、情報の重複を避けるように心掛けます。
 さらにジャーナリストや編集者が加工しやすいように、動画や画像を事前に用意しておくと、そのまま利用してくれることもあり、広報の効果がさらに高まることになります。

 力のある企業になると、メディア別にニュースレターの内容や企画を変えて、そのメディアに最適な内容になるように工夫するところもあります。
 画像で見せるテレビと、静止画と文字で説明する新聞や雑誌では、紹介する方法や手法が違うからです。


経営者の価値作り・・・ブランド価値を高める経営者は、メディアで何度も報道されるように自社のニュースを工夫してつくり、広報効果を最大化している








酒井光雄




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