社長のための資金調達・銀行対策の実務 64

 「金利交渉」

 毎年1回は、必ず、実効の借入金利の算出の仕方を出して欲しいということを、さんざん申し上げております。指導先に行くと、この当たり前の実質金利の計算がなかなかされていないのが現状です。

 最近は、金融機関からの金利引き上げ要請が来ているかと思います。「何を勝手なことを一方的に…」とか「足元を見やがって…」などと言わずに、この実質金利を計算し、論理的に交渉するということも1つの手です。

 例え2%という表面金利で借入している借入金であっても、定期預金の預金金利が0%に近い日本国内では、定期貯金を見合にされていると貸出金利引き上げと同じ効果となります。

 流動性預金の平均残高は、月中平均残高を1日〜31日まで加えて、31日で割れば月中平均残高が出ます。

 そして銀行と交渉する際には、無手勝ではなくて、こちら側で、現実の実効借入金利状況をきちんと知っていて交渉していただきたいものです。

        支払利息−預金利息

実質金利= -------------------- ×100%

(実効金利)   借入金−預金

 借入している実質の金利(金融機関からみれば実質的に貸付している金利)は、今回添付している「実質金利算定表」でどなたでもすぐ計算できます。

 特にこの表に基づき、どこの取引金融機関の実質金利が高いのか、高いのであれば、どのようなつきあい方ができているのか?特に地方の企業であれば、各行のリレ−ションシップバンキングの行動計画を注視して、銀行交渉をしていただきたいのです。

          (B)-(D)

実質金利=---------------×100

           (A)-(C)

今年に入り、実質金利を計算されていない方がいらっしゃいましたら、必ず計算していただきたいと思います。

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