社長のための銀行対策の実務 277号

最近のメインバンクの考え方・あり方 2

 メイン銀行についての詳細の定義というものが、明確には定められていないことから、「主力行」という言い方で説明されるケースが多く、未だに若干誤解されていらっしゃる経営者の方も多いものです。

 通常は、与信(一般的には、借入金の残高)取引が一番高い先と解釈していただければよいと思いますが、以下のように思われている方がいらっしゃいます。

 *なんと言っても、借入取引をしている期間が最も長い銀行
 *預金の残高が最も多い銀行
 *預金と借入金の合計が一番多い銀行
 *何の相談でも一番乗ってくれる銀行 等…

 現状いろいろと変化している状況下ですが、もう少し詳しく申しますと、

 「保証協会付き融資や不動産担保融資のみでなく、プロパーの無担保融資を、最近どの程度、積極的に取り扱ってくれているかの状況を含めて、融資平均残高の高い銀行ということです」

 最近の特徴としまして、不動産担保の設定額と保証協会付き融資と同一銀行預金残高を差し引いて、実質的無担保プロパー融資残高を確認してみますと、積極行が直ぐ明確に分かります。

 いずれにしましても、ぜひ実質の融資残高は確認してみて下さい!
 また、取引行のバランスを注視しながら取引を続けることがポイントです。

 さて、先般お会いしました、ある企業の顧問税理士の先生が、
 「とにかく業績が芳しくなくなってきている企業で、与信取引銀行が多い企業に対しては、他銀行の動きばかりを各行が敏感にチェックするので、業績の良いうちに取引行を絞るよう指導している…」と話されました。

 全くの間違いでもございません。確かにいろいろな、単発的な融資商品もあるため、少額の融資行が、業績が厳しくなると増加するという現象が、最近起こります。

 バランスの良い取引がベターです。
 そういう意味からも、私はある程度の期間「コアメイン行」(メイン的取引銀行が複数行)取引で様子をみる取引期間も有効であると回答しています。

                            資金コンサルタント 大久保直之


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