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社長のための銀行対策の実務 271号 |
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借入金と資金繰り・最近の事例 1 |
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業種にもよりますが、売上が増えているのに資金繰りが苦しいという企業が急増しています。 理屈としては、売上の回収期間と支払期間のズレが資金繰りを悪化させる原因となっていることが最大要因です。銀行との与信取引を考えた場合、「増収・増益」をめざし、安定的に右肩上がりになっていくことが理想です。 また、このような企業の本来の必要事業資金については、一部の業種を除き、金融機関は積極的に貸付等支援を惜しまないのも現実です。その結果、売上はあがっていても、売掛金の額が増えすぎていたり、その資金繰りをカバーするために、特に短期の借入金が増えてきているというのがパターン化してきます。 最近の事例として、中堅の酒類の小売店A社の場合をみてみます。 A社は、社長も自らが営業のトップとなり、特に他社があまり取り扱っていない「地方の銘酒」等を中心に飲食店への納入販売に力を入れました。新規の取引先が増え、売上は驚くほど上がりました。一方で仕入れは現金での仕入れで、この間の資金繰りを「銀行借入金」でまわしました。 当初はそれでも順調でしたが、売掛金の回収がだんだんと長期化!、なかには売掛先の「居酒屋店」等が倒産というケースも出てきました。 ここで、売掛金の回収を強力に進めるべき時だったのですが、販売実績も上がってきていたため、なかなか強行に集金もできず、ずるずると売掛金が膨れあがっていきました。 一方、借入金は増加し続け、新しい金融機関(新銀行東京)との借入取引が増え続けました。ほとんどが短期借入金の取引であったため、返済期日に折り返しの資金が出ず大問題化しました。売掛先は商売の大切な相手方でもあるために、「売掛金を無くす」ということは不可能です。しかし、売掛先の恒常的管理ということは、必須であります。 1.取引の経緯 等につき「管理台帳」等を作っていることも重要です。 借入金融機関に対して、売掛金の管理について、積極的に開示し、その改善に努めていることを具体的に説明できることは、銀行取引の改善等という観点からもプラスですが、本来の資金繰り改善の点からも意義深いものです。 資金コンサルタント 大久保直之
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