社長のための銀行対策の実務 270号

春セミナー 質問・回答篇
〜「金融庁によるマニュアル説明」

 金融庁の現役の検査官が、平成20年3月までに全国70ヵ所で、中小企業経営者に直接「金融検査マニュアル別冊(中小企業編)」を中心にお話しをされたことに対して驚きの声が多くありました。

 「中小企業の資金調達に役立つ金融検査の知識」という題目ですから、ちょっと意外に思われた経営者の方も多くいらっしゃいました。もちろん、こうした取組は、金融庁としても初めてですし、金融庁が中小企業の評価は財務内容だけではないと話されたことに大変意義深いものを感じます。

 金融庁は平成20年2月に、金融検査マニュアル別冊〔中小企業融資編〕がわかる「知って納得・中小企業の資金調達に役立つ金融検査の知識」という新しいパンフレットを作成しました。

 非常に分かりやすく記入してありますので、一度目を通されることをお勧めいたします。大変参考になります。もちろん金融庁のホームページ(http://www.fsa.go.jp/)にも開示しておりますので、直ぐ見られます。

 興味深いことが解説してありますので、そのポイントを再度述べてみます。

 1.中小企業金融の立場に立った金融検査について

 1.金融機関が金融検査中だからという理由で、貸出を断らない点について

 1.金融検査マニュアル別冊について

  1中小企業と大企業は異なる扱い
  2経営者と企業を一体として判断
  3技術力や販売力など特徴を重視
  4経営者・経営努力を評価
  5経営改善に向けた取組を高評価

等です。特に地域金融機関は、中小企業融資に関し、上記のような視点で取り組むべき方針を国からも要望されています。なかなか苦しい局面もあるかと思いますが、ぜひ経営改善を含めて、前向きに取り組んでいただければと思います。

                            資金コンサルタント 大久保直之


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