社長のための銀行対策の実務 247号

銀行借入金を減らしたい
〜その3 多い在庫や売掛金とのからみ〜

 現実問題として、中小企業の場合、「仕入資金」等の運転資金で借入した資金が、本来は、1年程度で返済出来ていけば≒予定どおり販売・代金の回収が出来れば、借入金もそうふくらまずに済んでいるはずです。

 しかしながら、現実は本当に厳しいものです。先日もこの2年間、売上を伸ばしている物販業のA社が、この売上増とともに「在庫」と「売掛金」がうなぎ登りとなり、最初の1年間は、銀行も借入申込金額どおり、運転資金の貸出に好条件で応じてくれていたのですが、ついに「待った!見直し!」がかかってしまいました。

 急激に「在庫と売掛金の双方が増加」という現象にチェックをいれてきました。

 このA社

  1.積極販売を力を入れて行うとともに、取扱物の種類を、大幅に増加させすぎた
    こと。← 従って一部不良在庫化の傾向商品も、仕入れすぎたこと。
  2.一括売上でなく、分割の販売方法も取り入れたこと、また、クレジットの規制に
    より、現金分割回収が増えたことに対しての回収体制の遅れがあったこと。

が、大きな問題点として浮かび上がりました。

 このように分かり易い例は別ですが、各社各様に問題を浮き上がらせることです。

 まず、

  1.売掛金は詳細についての中身を、一度は精査して、対応の処理をしてみる。
  2.在庫については分かり易く、「まとめてみる」「精査する(数えてチェックする)」
    「処分せざるを得ないものは、思いきって処分する」・・・・・・・

ことが必要となってきます。

 借入金(運転資金)を減らそうとすると、必ずや売掛金や在庫(商品)という、本来の主業務における、足もとの「回収」というチェックや作業があることも忘れずに、少なくとも当社の問題点はおさえて下さい。

 そして、これらを改善することが、必ずや、借入金の減少にもつながっていくものです。

                            資金コンサルタント 大久保直之


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