社長のための銀行対策の実務 245号

銀行借入金を減らしたい
〜その1 業績が良い時は理論的なやり方で!〜

 中小企業の業績も、業種や地域格差も含めて、二極化していることは、このシリーズでも何度かお話ししているところです。

 中小企業の場合、業績が良くなっても、有利子負債の軽減について、なかなか思いきった処理ができないという状態にある場合が、多々みられます。

 代表者の社長は、ほとんどが「将来的には借入金を返済し、軽くなって、できれば無借金経営になって、次の世代に承継していきたい……」というお話をされます。

 しかしながら、なかなか思うようにはいかないのも確かです。
 私は、機会あるごとに「特に金融機関からの利入れの条件の変更や交渉等は……業績が良い時に!」と申し上げております。

 と申しますのは、業績の良い時ほど、財務の改善や、具体的な理論に基づく借入金の返済がやり易いからです。

 このような業績の良い企業が銀行借入金を減らす場合は、

  1.運転資金を圧縮して借入金を返済する。
  2.固定資産を処分(とりわけ遊休資産)する。
  3.あまり余分に現預金をプールしておかない。
  4.自己資本を充実させて借入金を軽くする。

という一般的な改善理論で話が進むケースもあるからです。
 多くのコンサルタントの先生方は、この理論からの具体策を述べられています。

 しかしながら、現実問題として取り組んでみますと、1の運転資金の圧縮は、課題もあることながら、いろいろな具体的方法も出て参ります。
 2・3・4は企業毎によってだいぶ状況は異なります。やはり極端にではなく、やれるところから取り組む、ということがベターであると思われます。

 オーナー社長の考え方が、不思議と強く出てくるというのが、銀行借入に関する考え方です。

                            資金コンサルタント 大久保直之


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