社長のための銀行対策の実務 242号

最近の信用金庫との与信取引
〜その2 貸付金利だけでは判断できない〜

 信用金庫との取引での、中小企業経営者の感想を伺いますと、

  1.信用金庫は動きがワンテンポ遅い。
  2.相変わらず「不動産担保」をいう。
  3.全て信用保証協会付マル保融資である。
  4.貸付金利が高い。
  5.必ず預金や積立・定期の条件がついて面倒くさい。

等のご意見がベストファイブです。

 信用金庫も、中小企業に対する与信判断は「格付け」等によっておりますので、メガバンクや地方銀行と同様の考え方です。

 ですが、しいていえば、格付けの中味のうち、信用金庫の場合、定量要因と定性要因では、定性要因の格付判断ウェイトが、銀行等より高めに評価している点が異なります。
 ですからイメージとしては、ドラスチックではない点が違いとして出て参ります。

 また、何と申しましても、地域密着型金融機関の中心的存在ですので、小規模企業から、ある程度の中堅クラスの中小企業まで、取引がより細かくなりますので、おそらくこのシリーズを見て下さっている方々から致しますと、どうしても銀行との対比でいろいろと感じるのかもしれません。

 信用金庫との取引の場合は、まずそのメリットを知っておくべきです。
 貸付の表面金利だけでは無いメリットが、随分とあるものです。

 例えば、

  1.面倒な短期の貸付についても、積極的に対応してくれる。
  2.地域の行事やお願い事にもいやがらず、対応してくれる。
  3.集金等、他の銀行ではやってくれないサービスをしてくれる。
  4.従業員の貸付やローンのお願いにも対応してくれる。
  5.特に、地域の「制度融資の取扱い」の窓口となって積極的に対応してくれる。
  6.手形割引で金利はともかく他で引き受けてくれない銘柄(受取手形)でも、
    割引きしてくれる。
  7.いざという時、「預金担保」でとりあえずつないでくれる。
  8.特に、その地域での特有の情報をきめ細かく教えてくれる。
  9.経営上のあらゆる相談で、まず話をしやすい。
  10.営業店の支店長の他に、理事や理事長とも直接話ができる。

等、多々あるものです。貴社にとっての信用金庫の使い方のメリットを考えてみて下さい。

                            資金コンサルタント 大久保直之


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