社長のための銀行対策の実務 216号

最近の借入条件変更時の留意点
〜「ビジネスローン」の場合〜

 「ビジネスローン」により、銀行から借入調達をしている中小企業が大変増加しています。
 大手メガバンクの積極推進商品として登場して以来、メガバンク自体も、地方の中小企業にずいぶん積極的にすすめています。
 また税理士先生との提携や、提携機関からの申込みも受けるために、本当にお取引が増加しました。

 地方の金融機関も、保証会社をつけてビジネスローンを積極的に販売しているため、一行3000万〜5000万円程度の無担保調達のローン商品として、まさしく定着しています。

 ほとんどの「ビジネスローン」は、オートスコアリング方式と申しまして、中小企業の決算書の実績数値や、一部業歴等の定性要因も加味して自動的に審査するため、回答も早く使い勝手がよいのも事実です。ですから、金融機関側は「実行の金額」と、「貸付金利」でリスクをとっていると申しても過言ではないといえます。

 ビジネスローンの金利が7%以上というケースも耳にします。……
 ところで使い勝手が良いために、借入調達しすぎて、返済が進むと金融機関側からのすすめもあり、また実質的に増額で借入をするというケースが最近増えてまいりました。

 返済が全く問題なく進んでいけば良いのですが、「ビジネスローン」はどちらかと申しますと、単体商品ですので、条件の変更は基本的に考えられておりません。

 極端な話「ビジネスローンの金利を下げる…」とか「期間を長期に引き直す…」とかいう商品でないことをよくご理解下さい。
 ビジネスローンは借り入れた条件で返済していく、または一括で返済した上での再取組と認識して下さい。

 最近「リスケジュール」をビジネスローン対象に申し出る企業もあるようですが、特に地方銀行の「ビジネスローン」には、多くの場合ノンバンクの保証がついております。遅滞等しますと、最悪の場合、ノンバンクの債務保証履行という話にもなりかねません。

 使い勝手はよいのですが、くれぐれもご留意下さい。

                            資金コンサルタント 大久保直之


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