社長のための銀行対策の実務 206号

資金調達力格差始まる
〜銀行の様子見期間! その2〜

 最近、新規の金融機関取引を申し込み、続けて借入を申し込む場合、従来の必要書類(借入申込書・過去3期間の申告書の写し・納税証明書・会社概要書・パンフレット・直近月次試算表・資金繰表・借入証明書……等)の他に、既存取引行の当座勘定の照合表や主要普通預金通帳の写しを要求する金融機関が増えてきています。

 確かに資金の動きは、通帳等の写しを分析することで、良くわかるケースも多いものです。

 では、特に何をチェックしているのかと申しますと、

 1.売上や売掛金の入金状況
 2.異常値のチェック
 3.毎月の資金の流れ(入金・出金の特徴)
 4.借入行の長期資金の返済状況

等を特に見ています。

 2つめの例としまして、先般ある地方銀行に新規融資を申し込んだところ、政府系金融機関の長期借入金の毎月の元利返済が前月末のみ引き落とされていないことを指摘されました。
 確かに資金繰りがきついため、新しい取引行に借入を申し込んだのは事実ですが……

 対応策といたしまして本例では、

 既取引の政府系金融機関とは取引も長く、買掛金の入金がずれ込んだため、2カ月分をまとめて支払うことで、了承を取れているという説明と、実際に2カ月分が入金されたことを確認の上、

新規取引行の融資が実行されました。

 借入比率が高い中小企業が、新しい取引金融機関に対して借入を新規申し込みするようなケースでは、申し込まれた金融機関も慎重にチェックするのも現実です。
 特に既借入行の借入金の返済が正常に行われているかは、よくみています。

 通帳等の写しを提出することは、簡易なのですが、例えば借入条件・銀行別借入残高表等との正合性・理屈がつくようにしてほしいです。

                            資金コンサルタント 大久保直之


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