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社長のための銀行対策の実務 200号 |
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最近の資金繰り改善成功例より |
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業種にもよりますが、中小企業の場合、買掛金等の支払いを約束手形の振出によっている場合が未だ多く存在しています。 A社は金属の加工業をしております。売上がここ数年、ほぼ横ばいでありながら、支払手形の残高が増加の傾向でありました。 この中味をよくみてみましたところ、約束手形の支払期日を以前より先延ばししていることが分かりました。支払いを遅くすることは好ましいことですが、結局仕入れの条件が厳しくなっている現実も分かりました。 また、連帯保証した取引先の負債について、約束手形で分割して、保証債務の支払いに充てていることも分かりました。 改善すべき点は多々ありましたが、金融機関から中期資金を借入の上、約3分の1に約束手形の残高を減らし、しかも締日設定の上、定時払いとしました。もちろん取引先へ振り出した約束手形は、相手側も割引していたりもしておりましたが、約3カ月で取引条件の改善も含めて、目的をほぼ達成することができました。 A社の場合、特記すべき点として、本来の本業取引以外の支払債務等を、時間をかけて支払うという特殊要因もあり、安易に約束手形を振り出していたという点があります。特に売上が横ばいのため、「新規事業の開発」に力を入れた際、全く初めての取引先からの条件をそのまま受け入れ、結果、何枚もの約束手形を振り出したあと、思ったように新規事業が進まなくなってしまったということがあります。 中小企業の約束手形は、ある意味で信用取引のバロメーターでもありますが、詐欺的な話も多くありますご時世ですので、振り出しは特に慎重に行って下さい。 資金コンサルタント 大久保直之
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