社長のための銀行対策の実務 194号

新しい「銀行との与信取引上の会話の視点
〜その3 信金・信組の場合〜

 信用金庫・信用組合の統廃合もこの数年で随分と進みました。都市圏も地方も随分と変わりました。……

 まず信用金庫ですが、もちろん組合員の組織であるのですが、統合等の結果、大規模(資金量1兆円以上)の信用金庫も多く存在しています。

 このような大規模の信用金庫や、統合等していなくても、強い経営基盤を持っている信用金庫は、地方銀行や第二地方銀行よりも実力があるところも、多数存在しています。

 貸付の金利、対応、相談業務等が充実しているところも数多く、よく聞くところです(例えば、東京や近畿圏の信金や愛知県や兵庫県下の信用金庫がよく言われますが……)。

 このような実力のある信用金庫とは、より積極的に取引を深耕すべきです。特に地方では信金の活躍ぶりの実態がよく分かります。複数金融機関との取引という意味からも、実力のある信用金庫とは、むしろ積極対応すべきと考えます。

 一方、信用組合との取引ですが、信用組合の場合は、その信用組合の「特性・特徴」を分かった上で、与信取引すると便利であります。一般的には営業エリアもより特化されていますし、基本は徹底した地方密着です(一部職域や業域の組合もあります)。サービスや与信の取引につきましても、必ず特徴やクセがあります。

 特に、例えば「○○万円位までの貸付」であれば即対応してくれるとか、預金や積金等、日頃からの取引を重視しているとか……です。
 信用組合とお取引のある中小企業の経営者の方は、ほとんどその信用組合の特性をよくご存じです。

 信用金庫や信用組合は、その地域により密着した取引を推進しています。上手に対応することがポイントです。
 そういう意味から、少なくとも「支店長クラス」と、「話ができている」「そのような環境にある」ということが与信取引の基本です。     

                            資金コンサルタント 大久保直之


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