社長のための銀行対策の実務 167号

「借り渋りを利用した銀行取引改善
〜その3 既存行との今後の取引対応協議〜

 自社の「既存・借入残高の詳細一覧表」を見て下さい。
 (長・短一覧表、金利、保証協会、当初借入時期、個別担保有無……等の一覧表で分かるものです)

 どのような状態かは、すぐ分かります。
 金融検査マニュアルの信用格付からの発想でとらえて下さい。とくに返済能力という観点からです。


     


等みてもらいますと「借入過多」や「利息支払額」の課題が浮き出てきます。

 対策として本来の製造や販売等の営業の増収・増益が最も大切なのですが、いわゆる財務・有利子債務の改善の検討という観点から、「借入残一覧表」を眺めてみますと、必ずといっていいほど、1〜2つは最低改善したい借入金にいきつくものです。

 当然、表面金利の高い借入金は、組み替え等により、積極的に組み替えていくことが必要ですが、借入各行をよくみて、借入の総合支払い金利を見てみること、そして、実質金利(預金取引をも加味した)を出してみることも必要です。

 そして、取引行とじっくりと協議に入ることです。現状では、「取引・売上等の規模」と「信用格付」によって金融機関との力関係が決まってきます。まったくもって交渉にのってくれないというケースは、現在は少なくなっています。また、長期の変動金利を結果的に固定金利化する手法(支払金利固定化スウップ)等ありますが、よく理解のうえ利用して下さい。

 金融機関がよほど強気というケースは、理由が必ずあります。また、取引ぶりをよく考えて、ねっちりと時間をかけて交渉していくのも一つです。

資金コンサルタント 大久保直之


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