社長のための銀行対策の実務 149号

「銀行と上手に渡り歩いている」

 一般的に製造業の2代目の社長は、実直で素直な方が多いというのが私の感想です。

 今回お話し致しますのは、本店(本社) は東京都、メーカー としての心臓部としての工場は、埼玉県にあります、N社長のお話です。

 3年程前までは、地味な会社でした。コストダウンの為に、アジア各国からの労働者の方を受け入れ、工場を少しずつ増設していきました。

 管理部門のうち、財務はいっさいN社長、総務経理は工場対応。大口経理は、家族(奥様)でした。とにかく、納税地が都内の住宅地では、なかなか金融機関は気がつかないものです。…… がやはりある時、業況が良くなり出したところ、本店所在地へ預金取引行が訪問されました。一方工場近隣地域の金融機関も積極的に動き出しました。

 ここのN社長は、未だ40才代ですが、ご苦労された経営時代もあり、決して派手ではありません。

 社長の給与もそう高くはありませんが、とにかく社員からの信頼が厚い のです。外国の従業員からの信頼もある中小企業という意味では、いつも敬意を表しております。

 今年の夏は、従業員全員と家族を一日「東京ディズニー リゾー ト」へ招待する福利厚生イベントも実地しました。もちろん、経営者の家族の絆は強いものが十分ありますが、多国籍出身の外国の方々を上手に雇用して、信頼を厚くしているという点では、注目中の注目の社長です。

 今では法人の申告所得も4000万円を超えまして、各行が取引拡大のため毎日本社や工場に来ています。
 今般、新たな工場を新設すべく2000坪余りの新たな工場用地を取得しました。

 従業員の方は、いつも社長を信頼しています。
 新たな次のステップとしての大きな飛躍へN社長は走っています。今般役員報酬を大幅にアップしました。

 債務者区分は正常先の上位へ位置され、無担保貸付も含め、シンジケートロー ン(民間金融機関数行と政府系金融機関1行) の組成となることでしょう。

資金コンサルタント 大久保直之


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