社長のための銀行対策の実務 142号

とにかく、資金難を乗り越えろ!

 今回からは、理由はともかく、資金繰りが悪化している会社が、どのような方法で、とりあえずの資金繰りをつないだかを解説します。

 中小企業の資金繰り悪化の原因は、どんな言い訳をしようが100%社長にあります。これは、紛れもない事実であり、また、知っていて頂かないと大変困る事実です。

 今回は、資金難の根本原因の改善・解決の方法は別にして、実際に乗り切った手法についてご紹介しましょう。ちなみに、中小企業の場合は、資金難の根本原因さえ解決してしまえば、急激に業績が回復いたします。

 当たり前ですが、資金繰りを良くするには、本体は売上入金が多く、支払資金が少なければ、少ないほど好転します。「キャッシュフロ−経営」の基本です。ところが、そうならない場合、多くの対処法は「資金を作る」ことを考えるのです。

 そこで、最も多い「資金づくり」のケ−スは、短期の運転資金を金融機関から調達して乗り越えるケ−スです。

 参考までに、急を要する資金調達の手順を紹介いたしましょう。もちろん借入比率、借入金返済可能年数… 等よく考慮のうえ、ただ借入すれば良いというケ−スばかりではないことをご了承ください。


1、まず既存の与信取引行で、出してくれそうな金融機関に資金使途を明確にしたうえで申し込む。

A: 短期借入金を返済しており、過去実績より現状借入金が返済により減少している金融機関への短期借入申込み。

B:既存行で出しやすい( 実行しやすい) 商品での借入調達。

C:信用保証協会付の制度融資や新商品による借入調達。

2、「ビジネスロ−ン」等を入り口とした新規取引行( 特に大手銀行) からの借入調達

3、銀行系独立系のリ−ス会社からの無担保借入申込

4、銀行系のファイナンス会社( いわゆる銀行系ノンバンク) からの短期借入金による調達。

5、その他、業種毎や特殊な方法による借入金調達の検討。( 売掛金や在庫商品の活用による調達)

 の順序で行うのが、ベタ−であると考えています。地域にもよりますが、現在、3 , 0 0 0 万円程度までなら、最も楽に借入調達が可能なのは、何と申しましても、2 の新規取引行(大手民間銀行)からのビジネスロ−ンを取っかかりとした借入です。

 大手行のビジネスロ−ンを複数使用することで上手に資金繰りを乗り切っている先が実に多いのも現実です。

 

資金コンサルタント 大久保直之



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