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社長のための銀行対策の実務 132号 |
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まずは、新事業を行わずに利益改善 |
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近頃は、「再生ブ−ム」とでもいうような流れで、世の中が進んでいます。中小企業にとっても例外ではありません。 その時是非お願いしたいことがございます。「事業再生」と「企業再生」を分けて考えて頂きたいことと、特に営業利益確保の為には「事業の再生・改善」をまず具体的に考えて欲しいのです。 2年ほど前に、K県のK食品加工会社さんが私のところへ利益改善のことでご相談にお見えになりました。 このK社は、毎年ほぼ同額の売上げは上げてはいるものの、収支トントンの決算が3年間続いておりました。 それを見た金融機関が、今期は、営業利益額と営業利益率を例年通りではなく、何とか上げてほしいとの要請があり、私のところへご相談に来られたのです。 金融機関からこのような要請があるということは、何らかの兆候であるということです。もっといえば、至急、事業・商品の見直しに取組み、利益改善を図らねば成らない状況ということです。 K社の社長と協議を重ねた結果、次の5つの策で利益アップのための2ヵ年計画を作りました。大雑把に言えば以下の通りです。何一つ革新的なことはしておりません。ただ、以下の項目について全てをリニューアルしただけなのです。 1. 商品パックの多様化 2. 商品名の一新 3. 他社にない商品の開発 4. 販路の改善と開拓 5. 新イベントの取組 K社の場合は、 主に現状商品や販路の見直しを中心に、ほとんど新たな設備投資もしないでの事業再生がなされ、約6ヶ月後には、対同年同月比で大幅な売上げ増に繋がったのです。 当然、目標が具体化されましたので「事業発展計画書」が書きやすくなり金融機関に対しても大変説得力がつきました。 先日、利益改善の取組みを始めて、ちょうど2年目の決算書を拝見いたしました。銀行の格付けも上がり、債務者区分も要注意先から正常先に大きく改善されたのです。 今、時代は「新しい取組」など「新」が利益改善へのポイントとして、雑誌などで紹介されておりますが、中小企業の場合、全く新しい分野の取り組みではなく、事業の再構築や見直しをすることによって、即効果があがる例が多いということを認識ください。 時代のニ−ズにあった商品への改良だけでも立派な事業再生であります。 それが企業再生にも大きく寄与されるのです。新しい事業も大切ですが、まずは足元の現事業を見回し、時代にあっているかなどチャックし、再構築することを考えてください。 大久保直之 |
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