社長のための銀行対策の実務 129号

決算書の中身は大丈夫?


 金融機関による中小企業に対する査定も定着し、決算書による評価がされております。そんな中、中小企業の決算書のありかたが従来とは変わってきております。

 そこで、最近、最も多いご相談は、利益( 経常利益)を確保するために、無理して、売上をたてることによるB/S( バランスシ− ト)への影響です。

 勿論、中小企業ですので「商法監査」のような大げさにはならないものの、最近は金融機関の方から「バランスシ− トの精査」を中小企業に求め、詳細を確認させてほしいという要求が出てきているのです。

 そういう意味から多くの中小企業で、課題となっているのが「売掛金債権」と取締役等に対する「金銭債権」の問題です。

 代表的な売掛金の問題は、

 イ:不良債権化した売掛金をそのまま毎期計上している

 ロ:架空売掛金の発生

 ハ:本来売掛金でない勘定の売掛金算入

 また、役員への貸付金等も良く見受けられます。売掛金につきましては、まず社長が今一度その中味を精査していただき、早い時期に実態に合わせるべきです。

 一期ではとても無理というのであれば、数期に分けてでもそれぞれ対応してください。

 次に、役員貸付金や役員への長期に亘る仮払金等の問題は、保険積立金への切替え( 一部ノンバンクと提携生命保険会社の商品があるので、その商品を活用)や少なくとも決算月末の改善対応は必要となっていきます。

 幸い、現在数千万円単位までであれば、いろいろな対応が、金融機関やノンバンクの新商品を活用することによって可能となりましたので、利用のうえ、金融機関借入等のために決算をきれいに組むことも必要になって来ました。

 なお、平成18年4月施行へ向けて新しい会社法の新「中小企業会計に関する指針」が公表されていますので参考にしてください。何事も早めの対応をおとり下さい。

http://www.nichizeiren.or.jp/
(日本税理士会連合会 ページ右下のプレスリリースのところにあります。)

大久保直之

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