社長のための銀行対策の実務 125号

「中小企業に、メガバンクが飛び込み営業?」

 岐阜県下でサ−ビス業を営んでいるG 社は飲食店の店舗出店費用をリ−ス会社と地方銀行2行による組み合わせでこれまで調達してきました。

 規模が未だ小さい時は、店舗出店の借入金が思うように行えず、設備の大部分をリ−ス会社からリ−スをして、運転資金等の方は、地元の地方銀行から調達しておりました。

 リ−ス会社も与信額は、ありますので、店舗が増えるにつれて、当然複数のリ−ス会社との取引を行ってきました。

 このG社の売上が、30億を超え、ある程度、業務も安定し、利益見込みが着実に行えるようになった頃。突然、名古屋から、大手メガバンクが訪問されました。

 訪問の趣旨は、「コミットメント方式によるシンジケ−ション組成」の提案です。

 提案内容は、コミットメントの設定は、約5億円、当行がアレンジャ−( 主幹事行)とになり、そのなかに、現在、取引の地方銀行2行で組成するクラブディ−ル方式でのシンジケーションです。

 シンジケートが、わからない方は、過去の第114号のコラムを見てください。

 G社の社長は、最初聞いたこともない名前の借り入れ策を、取引も全くないメガバンクが突然きて、言い出すのでとまどったそうです。

 ですが、「資金需要があるので借入したい… 」と申し出たところ、

 「とりあえずは、短期でといって、すぐ1億円を無担保実行しますと」即答され

 驚いたということでした。

 このメガバンクは、やみくもにG 社訪問したわけではないのです。

● 規模・業績 ● 資金需要見通し ● 取引行の取引状況 ● 今後の市場…

等を勘案したうえで、与信取引をしかけてきているのです。

 自行の支店や営業所のないところへもメガバンクがやってくるということも、今では一般的になっております。

 「業績が良く財務も良好」と見込める先は、大手メガバンクからやってくる時代になっております。

 このG社、現在、「シンジケ− トロ−ン」の話が順調に進んでおります。

大久保直之

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