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「50kg」 |
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| 何度も出てきた、背中に背負った50kgの荷物。 背負ったことある人、まずいないと思うけど、ナニ入ってるか気になるでしょ。 そろそろ教えましょうか… 実は、全部爆弾です。 手(イヤ火薬?)を抜いてないか、体重計に乗ってチェックもあります。 最初はムチャクチャ重く感じる。実際重いけど…。 ウデが全然上に挙げられなくなるんですよ。今思い出してもコワイ。ツライ。 さらに慣れてくると、それに加えて、機関銃も持つんです。 ちなみにレンジャー現役当時の体重は65kgでしたから、ほぼ体重と一緒の重さを担ぐわけです。 スゴイきついんです。ハンパじゃない。普通の人なら、歩く前に腰砕けるよ。 このオモーい爆弾や、機関銃に慣れた頃、またまた追加が…。 小銃、手榴弾…、追加して背負っていくんです。ドンドン荷物が増えていく…。 まさに、「オレを潰す気か?!」って思った。 1人で担げる限界が約50kgだから、200kgの爆薬がいるのなら、4人で任務遂行するんです。だから、1人としてリタイヤできなし、リタイヤした人がいれば、ソイツごと担ぐんですヨ。 任務が重くなるほど、ドンドン荷物が増えていく。ついに倒れるヤツも出る。 「仲間見捨てるな!!」 教官の怒声が… 任務のためには爆薬も見捨てられない、究極の仕組みなんです。だから、仲間ごと担ぐんですヨ。 いったい何キロ背負ってるんだ? もう訳が分からん…。 考えたら、担ぐ気力が消えちゃうから、とにかく無心に担ぐしかないんです。 またある時、荷物背負って走っていると、急に背中の荷物がグーと重く感じ出した時があったんです。 「あれ、疲れかな。メマイかな…。ヤバイな…。」 「ン? 悪霊? ひょっとして守護霊の助けかな?」 ドキドキしながら後ろを振り向くと、優しい教官が、笑顔で荷物を引っ張ってた。 「いくらなんでも、教官、それはないでしょ…」 イヤ、レンジャー訓練では、こんなことが当り前なんですけどね。 カワイソウ? でも、仕事でも人生でも、同じなんですよ。 生きていく限り、背負うものってドンドン重くなる。ノルマもそうだけど、責任、取引先、部下、社員、それに家族…。決して軽くなることないんです。 人生ってそういうモノでしょ?違いますか? 苦労とか大変とか、騒いだってしょうがないんです。どうせ軽くならないんだから…。 背負うんです。ドンドン、ドンドン、ドンドン… 背負えば背負うほど、強くなって、もっともっと背負えるようになるんです。 人間って不思議ですね。素晴らしいですね。 環境が整ったら、今の仕事を減らしてくれたら、新しいことヤルンだけどなあ、なんて思ってるアナタ、違いますよ。今の仕事やりながら、新しいことヤルんです。減らさないとデキナイ、なんていってるヤツで、力あるやつなんていないよ。そこまで背負ってこそ、強くなるし、成長するんです。そうでしょ? エッ、背負うものが、なんにも無い?それってホントはかなりヤバイ事だよ。 とにかく何か背負ってみようよ。背負って1歩歩いてみようよ。 ナニッ。やっぱり背負うのよそう? |
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村冨 譲二 |
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