仕事と人生の楽しみ方 16

「牛」

皆さん、「牛」になれますか?

レンジャー部隊は、「牛」になれるんです。

しかも、スゴク悲しい牛…。

レンジャーで「パルチ交渉」って呼ばれる、チョット愉快な?訓練があります。

名前の意味はもう忘れてしまったんです。

と言うより、思い出したくないような…。

山の中の一軒家の玄関先に2人1組で行きます。

教官からの命令を受けて…

教官は、ちょっと離れた所から双眼鏡で観察してる。チャンと任務を遂行できるかを…。

その命令とは、

「牛になりきって、2人で交尾している姿をしてこい!」

レンジャーっていうより、ナンジャーって感じ…。

でも、これホントなんです。

命令ですから、なんとか、2人で色々やって見る。

すると、教官が離れた所から、無線を使って

「似てない! もう一度!」

最初は恥ずかしいし、牛の交尾なんて見たことないし、全然出来ない。

それでも工夫して、色々やって見る。

うん、ヤッパリ思い出したくない…。

すると、また無線が…

「牛に見えない。ブタかな?」

ど、どう、違うんだろ? ホントはイジメ?

それでも、何とか合格になると、すかさず次の指令が…

「大好きな彼女とヤッテル姿をしろ!」

エッ、このゴツいヤツと… マジで?!  キモチワル…。

民家からいつ人が出てくるか分からない。

さっさとやって、OKもらって終わりたい…

 

ヨシ、ヤルゾ!(で、ドッチが男だ……?)

とにかくヤル。やってみる。

「ウーン。美しくないなあ。興奮しないなあ」

ナニ言ってるんだ!! ドーしろって言うんだ!?

でも、努力する。どこかで、吹っ切れて、本気で取り組みだす。(気持ちだけだよ…)

やっとOK。すると敵の情報を得られる、って訓練です。

レンジャーにとって敵の情報は最高の報酬、成果なんで…

何のための訓練?って皆さん、思うでしょ?

目的? 我々にも説明なんかありません。質問? 当然できません。質問した瞬間、シバかれます。ヤルんです。ヤルしかないんです。命令は絶対です。

この訓練は、レンジャー隊員として、任務を忠実に遂行するために自分を殺す訓練でしょう。想像するに…多分?

色んな任務が想定される中、いちいち目的を説明受けて、納得した時だけ働くなんてレンジャー部隊いませんよ。どこの国でも…。どこかあります?。

それに、敵に見つかったりした時、とっさに言い訳して、違う人間になりきらなきゃならない時もあるし…。きっと役立つんでしょう。

でも、何度かこんな訓練受けてると、瞬間で指示されたものに、心からなりきれる、演じられるようになるんです。

これマスターしたらスゴイ事起きるよ。経営でも。どんな仕事でも…。

それに、人生でも、すごく使えるんですよ。実は…。

「オレは、スゴイ人間だ!。 何があっても絶対逃げない人間だ!」

とか、暗示かけると、そうなろうと思うと、瞬間でなれるようになるんです。

一流の俳優さんとかも、そうなのかな。きっと本質は同じよ。

「オレに出来るかな?」

そんなこと考えるより、演技でもいいから一度やってみよう。そう思って、実際にやってみる、一歩踏み出してみることが、本当に大事なんです。

なんせ、「牛」にだってなれるんだから…

言い訳したり逃げたりしてる人生送るんなら、いっそのこと、馬でも牛にでもなった方がいいかもよ。

村冨 譲二



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