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「壁」 |
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| 先日、ある人が事務所に不意に来て、 「本当に参りましたよ。何をやっても上手くいかない。もう打つ手がないんですよ。やるだけやったのに。私には大きなカベがハッキリ見えます。」 は? もう〜心の中で大笑いしました。何英語言ってるの? 意味がわからん。 ある食事会の席でも 「やっぱり不景気のせいですかね。昔はこんなことなかったのに…。」 何があったんです? 「いやあ、本当にカベってあるんですよ。聞いてくれませんか?」 は? 又、又大笑い。何言ってるの? 即死やな〜。 延々とカベについて熱心に語る。私も私も…。カベ、カベが… あなた方の仕事は大工か?左官か? こんな時、頭に来て、こう切り返す。 「バカじゃないの。何?カベだって?」 「じゃあ、カベって何? 材質は何? 厚さは何センチ?」 「はっきり見えるんでしょ? 詳しくハッキリ教えてください。そのカベについて!」
私は構わず、続ける。 「見たこともないのに、限界だなんて、あなた論外だよ。」 「カベにぶつかると、どの位痛いの? 誰か死んだ?」(笑) 「カベって自分で決めて、言い訳のカベを作って、正当化して、カッコつけてるだけでしょ。」 すると、また、悩みだす。 「カベって、何センチあるんだろう?」って 今まで答えた人、残念だけどいない。答えられないよ。見てないから。カベって言った方が楽だから。 そして皆、とたんに爆笑する。 「うん、カベって何だったんだろう? 逃げてたかな…」 人間は皆、楽な方に生きたがる…。 そして、なぜか明るい顔して、アリガトウ、と帰ってしまう。 カベって、皆さんが勝手に作った幻覚とか、錯覚でしょ。 打ち破るとか、乗り越えるとか、いくら騒いでも実体のない相手に、勝つも負けるもないでしょ。何をみんなで騒いでいるのか…。 意味がない、根拠のないものに悩むほど、疲れるものはないよ。 経営って科学的に行こうよ。 人生も経営も楽しく行こうよ。 ところで、今、悩みがあります。誰か教えてください。 カベって何センチ? 素材は? |
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村冨 譲二 |
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