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8柿内幸夫の「社長の現場改善」91号 |
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「まず実行! (まとめ)」 |
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| ある雑誌を読んでいたら、50年前に50年後(要するに今のこと)の姿をその当時の科学者達が予測した内容について、記事が出ていました。 そこには成層圏をものすごいスピードで移動するロケットのような旅客機や、一瞬で透明になる素材を使った建物とか、あるいは手のひらサイズでどこにでも持ち運べる電話といったものが予測されていたと書いてありました。 最初の二つはまだ実現していませんが、最後の「どこにでも持ち運べる電話」は、既に私たちの生活には欠かせない当たり前のものとして定着しています。 名前も最初の頃は携帯電話でしたが、このごろは電話機能だけではなく、メールもカメラもテレビも付いていますから、電話というコトバは馴染まなくなって、みんなケータイと呼んでいます。すごい進歩ですね。 私が子供の頃はまだ電話が普及しておらず、日常生活の中に電話というものがありませんでした。 当時子供であった私が電話であると思っていたものは、ままごとの糸電話であり、そのため電話というものが糸でつながれた超アナログ製品として記憶の奥にしっかりと刷り込まれてしまったようです。 そのためでしょうか、今でもコードでつながっていないケータイが不思議でなりません。 例えば先日新幹線で移動中に、私のケータイが鳴りました(正確には、マナーモードにしているので震えました)。そこでデッキに移動して話をして、最後にかけてきた相手に今どこにいるのかを聞いたところ、彼も同じ新幹線の中であった時は驚きました。二人ともすごいスピードで移動しているのによく追いついた、すごい! あるいは大勢の人ごみの中でみんながケータイを持っているのですから、私宛の電話が間違って隣の人につながってもおかしくないのではなどと考えてしまいます(笑って下さい)。 私が馬鹿だということを自慢しているのではありません(念のため)。それほど50年前には信じられないものであったということを言いたいのです。 今では当たり前のケータイでも50年前に科学者でない普通の人がしゃべったら、バカ扱いされたかもしれません。 話が飛んでしまっていますが、何を言いたいかというと、改善をする時も考え方次第なのだということです。前回、前々回と私は現場改善における「すぐやること」の大切さを話し続けています。 私が現場でいろいろな問題を指摘して、その解決のために例えばこういうことをしたらどうですかと提案すると、その提案に対して大きく分けて二つの反応があります。 一つは「なるほど、そうですね。やってみましょう」。もう一つは「それは無理です」。 私は、50年先のことを予測して提案をしているのではありません。ほんの少し先です。出来っこない提案はしません。そして、出来なかったら時代に置いていかれることも分かっているのです。 しかし50年先の提案だって、冒頭の例のようにかなりできてしまうのです。だったらやりもしないで「それは無理です」と言ってはいけません。すぐにやってみるべきです。 「やってみたけれど、うまく出来ませんでした」ならいいです。なぜならば、何も全く出来ないということはありませんから。少しは出来たことがあるはずです。 どこまで出来て、どこから出来なくなったかが分かれば、次にするべきことのステップが分かります。必ず前進できます。 まずやること! 頑張りましょう。
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