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8柿内幸夫の「社長の現場改善」90号 |
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「まず実行! その2」 |
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| 先日、K県のR社で現場指導をしていた時の話です。前回に出した宿題が全く手付かずのままになっていました。
忙しくてなかなかできないという状況で、困っているという言い訳です。実際には、やりさえすればすぐにできてしまうような内容なのですが、なぜかその現場ではそういう動きになっておらず、何もしないまま時間が経ってしまったようです。 前回の号で書いたことですが、私はこのような状況には非常に腹が立つのです。私は気が弱いので、このような時に大きな声で怒鳴ると言うことは(めったに)無いのですが、正直なので、顔にはしっかりその時の感情が出てしまいます。 その結果、その場は非常に厳しいムードになってしまい、しばらくの間、誰も何もしゃべらない、シーンとした状態が続きました。 しかしそのうちの一人の方が、とにかく何か言わないと次に進まないと、気をきかせてくれたのでしょうか、「誰が猫の首に鈴を付けるかだ」と言いました。 ずいぶんトンチンカンなこと言うなあと思ったのですが、この発言のお蔭で静寂状態が破れて前に進むことができました。「“猫の鈴、みんなで付ければ怖くない”と以前にたけしさんが言ってたじゃないか!」などとめちゃくちゃなことを言いながら、その場で全員でやってしまうことにしました。 その場には、現場の方だけでなく社長も他部署の方々もいましたから、自分たちだけでやるよりもずっといろいろなアイデアが出て、あっという間にすごい結果が出ました。 あまりに結果が良かったので、これからの改善は、必ずこういうやり方も入れましょうという方向に発展し、宿題をしなかったというあまり望ましくないことから良い結果が生まれました。 「冗談からコマとはこのことだぁ!」(この発言も変)などと言いながら、険悪だったムードが一転、前向きな明るいムードに変わったのです。 やはり現場・現物や全員参加、あるいはまず実行というのはパワーがあるなあと再認識いたしました。 さて、話は変わりますが、9月12日(火)と13日(水)の2日間にわたり、大阪と東京で「経営を変える5S」と題したセミナーを行いました。お忙しい時であるにもかかわらず、たくさんの方にご来場頂きました。ありがとうございました。
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| セミナーの冒頭は、いつものセミナーと同様にダーウィンの「生き残るのは強いものでも賢いものでもない、変化に敏感なものが生き残る」の言葉から始めました。 続いて第85話で書いた、私の最近の心配事についてお話ししました。要約すると、最近の傾向として、多くの製造業が忙しくなっていて、利益を出せるようになってきている。 もちろんそれが技術の向上に伴っての利益であれば、何の心配もしない。しかしどうもそうではなく、10年強に渡り実行してきたリストラで損益分岐点が下がり、そこに景気回復が重なって仕事が増え、その結果として利益が出ているということなのではないか。 技術の向上が伴っていない結果、現在ではお客様に対して納期調整をお願いしたり、ロットを大きくして在庫を不必要に増やしたりしているところが多い。 しかし、お客様に対して納期調整をお願いして利益が出るのであれば、何も日本で作らなくてもいいのではないかという議論が再び持ち上がるに決まっている。 また、来年から団塊の世代の方々が一斉に退職する「2007年問題」が起きることは分かっている。 だから、厳しいことは承知だが、今こそ努力をして更に在庫を減らし、リードタイムを短縮する必要があるのではないか。以上のような心配をお話しました。 次いで、「経営を変える5S」のメインテーマである<KZ法>の概要説明や、慶応大学名誉教授中村善太郎先生の「なぜ5Sが必要か」についての講演、およびその具体的な実践法について講義し、最後は質疑応答を行いました。 世の中の変化は決して止まりません。もし私達自身が何もしないでいると、必ず置いていかれます。やはり変化の速さを上回るスピードで、モノづくりのレベルを向上させていかなければならないということです。どうぞお元氣で頑張って下さい! |
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