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8柿内幸夫の「社長の現場改善」86号 |
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「“良品を作れる条件”の見つけ方」 |
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| 再び「不良をつくるムダ」に戻ります。 「不良をつくることはムダに決まっているのだから、ムダ取りはしなければならない。そしてもちろん不良はゼロでなければいけない。しかしそうはいっても、これまでだって一生懸命に品質改善してきたわけだし…、困ったなぁ。」 このように考える方は多いと思います。私もその気持ちは分かります。実際に、コンサルタントである私自身が大きな不良が出てしまった現場にいて、みんなと一緒に改善案を考えている時に、どう頭をひねっても良いアイデアが出ないことは、しばしばありますから。 そんな時に必要なことは、少し視点をずらしてモノを見てみる「ユトリ」を持っていることです。実際に問題が起きてしまっている最中には無理ですが、そのような事態にならないように、普段から不良の問題が起きる可能性を常に念頭に置いて、「良品を作れる条件」を少しでも多く見つけておきたいのです。 そこで、例えば「不良を出してはいけない!!」から視点を少しずらして、「不良を出してみようか?」と考えてみてみましょう(少しではなく、大幅にずれてますが)。 いったん「不良を出してみようか?」と言い出したら徹底します。どんなに間違っても、決して良品が出来ない完璧な方法を考えていただきます。 そしてそれは否定形の言葉ではなく、肯定形の言葉である必要があります。なぜなら、漠然としたアイデアではなく、具体的なアイデアであることが必要だからです。 例えば「検査治具を使って検査しない」という否定形の言い方ではダメです。「間違った検査治具を使って全数検査する」という言い方にします。これなら良品がすべて不良品と判定されてしまい大問題になりますね。 あるいは「証になる部分が真っ赤に錆びた材料を使う」と、すべて不良品になるならそれもOKです。 「そのやり方で正確に実行したら、必ず不良品ができるような、間違った作業手順を具体的に考えて、それを適用する」というのもおもしろいですね。そういう手順を探そうと思うと、けっこうむずかしいですよ。 それも2つや3つではなく、最低でも10個は出してください。 どうやったらそういうアイデアが出やすいかというと、過去に出た品質不良をすべて洗い出して、その内容をベースにワイワイガヤガヤのブレーンストーミングを実行するといいでしょう。 できたモノは何かというと「不良をつくるためのリスト」になります。こんなリストを持っている工場はないと思います。 バカバカしいと思われるかもしれませんが、こういう議論をする過程で、それまでに気付かなかった本質的な考え方がフワッと湧き出ることがしばしばあるのです。 不良撲滅は大きな課題です。条件はますます厳しくなります。今話題になっている2007年問題は目の前に迫った超現実的な大問題です。 皆さんどうぞいろいろなことにチャレンジして、この厳しい現実問題に対する答を見出して下さい。 7月19日から21日の3日間にわたり日本経営合理化協会主催の経営者セミナーで「現場・現物と全社的改善を結びつける経営者参加型改善技法/KZ法」というテーマで講演をいたしました。 ご参加くださった方々からは、とてもためになったと言っていただくことができました。ありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。 |
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