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柿内幸夫の「社長の現場改善」62

「まず健康!

 残暑お見舞い申し上げます。

 毎日暑い日が続いておりますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

 これだけ暑いと、やはり注意力が散漫になります。普段でしたら何でもないことが、事故や品質不良に結びつく大事故になることがあり得ます。

 つい最近の私の経験です。

 朝、仕事が始まる時間まで少々ゆとりがありましたので、指導先の会社の近くにあるハンバーガーショップにてコーヒーを飲んで時間調整をしようと思いました。

 入って驚いたのですが、中がすごく暑いのです。お客様も汗をぬぐいながら食事をしていますし、店員さんも少し暑さでボーッとしている感じがありました。

 私は 「ホットコーヒーをひとつ下さい」と、大きい声でゆっくりと言いました。

 すると店員さんは「ホットコーヒーはアイスでお召し上がりになりますか、それともホットになさいますか?」と聞き返しました。(普通の調子、ただし寝ぼけた顔)

 想定外の質問に私はあわててしまいました。

 私は 「ホットコーヒーは暖かい方でお願いします」と答えました。

 隣の人が大笑いしていました。暑さのせいです。

 暖かいホットコーヒーを飲み終えて会社に向かって歩いている時に、何人かのジョギングをしている人とすれ違ったのですが、全員が手に小さいペットボトルを持っていました。水分を補給しながら走ることが定着していますね。 

 しかし、私が中学や高校の時は運動中に水を飲むことは許されていませんでした。夏休みのクラブ活動中などは、炎天下二時間ぐらいはのどがカラカラの状態でふらふら練習をしていた記憶があります。

 今考えると、これはまったく間違った行動です。

 血液はドロドロ状態であったことだと思います。とても危険なことを当たり前のようにしていたのですが、周りもみんな同じことをしていたので、まったく疑うことをしませんでした。

 若かったから良かったけれど、今だったら即熱中症で倒れてしまったでしょう。命の危険だってありそうです。

 暑い現場において、水分の補給は十分にされているでしょうか。

 私は現場指導をお引き受けする時に、必ずその会社の社長さんに確認することがあります。

 それは、たとえ指導の目的がコストダウンであったとしても、安全と品質の確保は絶対の前提とするということです。

 「安全と品質は、同等かあるいは今以上のレベルを維持した上でコストダウンをおこなうのですから難しいですよ、それでもいいですね? 」と確認するのです。

 安全を無視して怪我をしてしまえば、その方の一生が台無しになってしまいますし、会社も取り返しのつかないダメージを受けます。品質も同じです。

 ですから、私はこの時期の暑さの下での作業には細心の注意を払いたいと思います。

 もし、朝礼の時にラジオ体操をしておられるのでしたら、前で体操をしないで、一番後ろから全員の動きを観察してください。

 少しでもおかしな動きを発見したら、体調が悪いのではないかとその場で確認してください。

 クーラーをかけっ放しで寝入ってしまって風邪を引いていたり、逆にクーラーをつけないで暑くて寝不足であったり、いろいろなことがあり得ます。

copyright© saburo

 現在、明日の仕事場の近くのビジネスホテルの一室でこの文章を書いておりますが、漢字変換の間違いやら何やらでいつもの倍くらいの時間がかかっています。私も相当に暑さのダメージを受けているようです。

 まず健康!

 この文章を読まれた皆様は、早速、現場に行って、作業の様子を観察して事故の未然予防をおこなってください。どうぞよろしくお願いします。

 次回は、前回の続きの5Sのお話をいたします。 

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