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柿内幸夫の「社長の現場改善」 59

「5Sで会社の問題を顕在化させる

 6月23日(木)と28日(火)の二日間、大阪と東京において「5S 」徹底・定着改善セミナーを行いました。

 大阪には70人、東京には100人もの方がご参加くださいました。

 とくに東京においては、北は北海道、南は沖縄、そして、遠くは海外からもご参加をいただき、ありがとうございました。心より感謝申し上げます。

 
大阪でのセミナー風景
  5Sのようなありふれたテーマを「何で今さら」と考える方も多いのではないかと思うのですが、そうではないのです。

 テーマ名はありふれていますが、中身は違います。

 今回、私が5Sという作業を通じて実現していただきたいことは、これからの製造業が進むべき方向を探り、そこから出てくる問題点の改善を全員で生き生きと実行することです

 市場ニーズの多様化や中国企業の進出による価格の低下等により、日本の製造業、とくに中小企業は厳しい状況に置かれています。

 また、リストラで熟練作業者が退職し、その代わりにパートタイマーや外国人労働者を含む派遣従業員の活用が進むなど、労働力の質も大きく変化しています。

 このような厳しい環境下で、中小企業は生き残る方法の一つとして、自らを時代の動きに合わせて変革できる“改善力”を備えた企業となることがあげられます。

 しかし、実際には現場改善を実行して経営成果を上げたいという強い意欲を持っているものの、「従業員がその気になってくれないので始められないとか」「何から始めればよいのかが分からない」といった、初歩的なレベルで悩んでいる経営者の方も多く見られるのです。

 そもそも日本では、これまでにTPMやTQCのような体系だった管理技術が育ち、大企業を中心に多くの企業がそれらを活用することで成果を上げてきました。

 しかし、一般的に、これらの管理技術の導入には時間と費用がかかり、すべての中小企業が取り入れるには負担が大き過ぎるといえます。

 また、現在の課題を解決するには、これらの管理技術だけでは不十分で、さらにレベルの高い改善活動が求められるようになってきています。

 要するに、資金も人材も乏しい多くの中小企業の経営者が、自力で生き残り、さらに勝ち進んでいくためには、今までにない真に有効な改善実行の切り口を持つことが必要ということです。

 すなわち、時間と費用がかかるような方法ではなく、自分で問題を発見し改善を始めることができて、結果として、人が育ち、経営成果も上がる方法です。

 多くの中小企業が、何か新しい方法が必要と思ってはいるものの、実際には具体的な方法が分からず、十分な結果を出せないでいるのではないでしょうか。

 そこで、そのようなニーズに対応する方法として、5Sをすることで答が見えるということになったのです。次回にその詳しい内容をご報告いたします。

 ※柿内先生に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。
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