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8柿内幸夫の「社長の現場改善」 56号 |
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「現場重視の考え方」 |
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私はモノづくりのコンサルティングを主な仕事にしておりますが、同時に、立命館大学大学院のビジネススクール(立命館アカデメイア@大阪)の客員教授もしており、そこで生産技術管理という科目を担当しております。
私が授業を持っている大学院は、社会人を対象とする夜間の学校で、生徒は企業の経営者や管理者、あるいは、新たな起業をするためにビジネスを学ぶといった、非常にはっきりした目的を持った方ばかりで、教える立場の私も大変に緊張し、また大変にやり甲斐を感じています。 |
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学生の所属分野は必ずしも「製造」というわけではなく、あらゆる業種の方がいらっしゃいます。ですから、モノづくりの分野の詳細を知る必要がない方も、あるいは知りたい方もおられるのです。 こういう条件の下で、私はどういう切り口でお話をすれば、ただでさえ忙しい皆さんが時間を捻出して来て下さることに値する講義になるのか…かなりの時間をかけて考えました。 最終的に、私は次のような結論を出しました。 大学院の私の講義では、「戦略・戦術」あるいは「システム」といった、いかにもビジネススクールらしい格好のいいことは話さない(本当は話せない?)。 また、私が実際のコンサルティングの現場でおこなっているような専門的で具体的なことにも深入りしない。 そうではなくて、モノづくりが持つ、理屈を越えた、きれいな言葉ではうまく言い表せない、人が絡んだ泥臭い部分の存在を、いろいろな実例や実習を通じて知っていただき、経営者としてさらにレベルの高いビジネスを行なうのに役に立てて頂きたいということです。 これをもし「戦略・戦術」という言葉と対応させて表現すると、「戦闘」に近い部分になるかもしれません。 ではどういうところが役に立つポイントか? 私は次のように考えております。
・ 生産現場にはその会社のすべての部門の悪さが見えない形で存在している。 ・ 現場・現物を前にして具体的な改善をして初めて現実的な答えが出る。 ・ 人は会社から改善のテーマを与えられた上でそれを実行し、その成果を上司から認められることによって、信じられないような大きな力を発揮する。人は現場で育つ。 この仕事を担当し始めてから3年たちますが、このごろになって、ようやくビジネススクールにおいて生産現場を題材にした講義をすることで少しはお役に立てているという実感を持てるようになって来ました。 というのは製造業でない卒業生の中からも、生産技術管理講座の中で学んだことを自分のビジネスに織り込んだことによって成果を生み出すことができたという方が何人か生まれてきているからです。 モノづくりにおける現場重視の考え方は、製造業に限らず共通に有効と言えるのだと思います。 私は改善の仕事は経営そのものであり、同時に人材育成の場であると信じています。どうぞ、みんなで現場でワイワイと改善を実行してください。 大変な時代ですが、元気で頑張りましょう。 【参考】 立命館大学ビジネススクールホームページ |
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※柿内先生に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。
okada@jmca.net |
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【柿内先生の本】
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