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8柿内幸夫の「社長の現場改善」 52号 |
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「KJ(ケイ・ジェイ)法でアイデアをドンドン出そう !」 |
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先回は、ブレインストーミングについてお話しました。今回はそれをどう発展させるかについてお話いたします。
以前、アメリカ出張した時の飛行機の中で、隣に座った日本からの出張帰りのアメリカ人と話をしていました。 彼は日本における長期出張が終わってリラックスしたのか、すでにけっこう酔っ払っており、日本で感じたいろいろなストレスを私に遠慮なくぶつけました。 私はその逆で、これから仕事なので緊張していたのと、もともとお酒が飲めませんので、しらふで延々彼の話を聞かされる羽目になりました。しかし、彼の話は極めて面白く、最後にしゃべり疲れて寝てしまうまで、しっかりと聞いておりました。 彼がいろいろしゃべった中で、いちばん印象に残ったのは、日本人の会議がいかにつまらないかということでした。 「会議が報告中心で何も新しいものが生まれない、あれならメールで十分だ」で始まりました。そして、「何か新しいことを考えようという場合でも、誰も意見を言わず、下を向いている」 「出る結論は、前もって用意されていた当たり前のものか、次まで先延ばしのどちらかではないか」というものです。 私は日本人ですから、反論したかったのですが、その主張にはけっこう納得してしまい、黙っていました。 しかし、そこで終わっては悔しいので、「では、アメリカの会議の場ではどうやって、新しい考え方が生まれるのか」と質問しました。 彼の答えはこうでした。 アメリカ人は会議に出席しているなら、専門家はもちろん、そうでない人も全員がぺチャぺチャしゃべる。いろいろな人がとにかくしゃべるから、もうその内容はめちゃくちゃになる。 彼はこの状態を chaos(カオス)無秩序、大混乱状態という言い方をしました。 それを聞いた私は、「それじゃ、困るんじゃないの」と聞きました。 すると彼はこう教えてくれました。 「実は、この中で一人だけ冷静な奴がいるんだ。そいつはこの会議の責任者なんだけれど、一時間くらいはジーッとメモを取りながら聞いていて、そろそろいいかなというときに、やおらしゃべり始める。『これまでにいろいろな意見が出たけれど、要は、こういうことなんじゃないかと思うんだが、みんなの意見はどうかな』」。 もちろん、この要約はものすごく難しい技術なのですが、それまでの時間の経過の中で、それぞれの人の中にも方向性が見えていることと、全員に会議をまとめる責任もあるので、これまでは、好き勝手を言っていた人達が一転、結論を出す方向にまとまるということです。 彼は続けてこうも言いました。 「まずは一回、すべてをバラバラにして、それをまとめるという過程で素晴らしい発想が生まれるものなんだ」。 私はそれを聞いていて、「そうか、これこそブレインストーミングとKJ法の組み合わせではないか」と思い、完全に納得しました。 たとえば今、この文章を読んでくださっている皆さまの前のホワイトボードには、100の文章がびっちりと書かれているとします。 さて、これをどうしましょう。 端から順番に100も改善を実行することは不可能ですし、なかには間違ったことやいい加減なこともずいぶんと混じっています。このままでは、現実的な答が得られません。そこでKJ法が登場します。 KJ法は、元東京工業大学教授であり、文化人類学者の河喜多二郎氏が開発した創造性開発技法です。 100の意見をそれぞれ一枚ずつ合計100枚のカードに書き写します。そして、それを似たものを集めて、それぞれにその言葉のかたまりを一言で表す表札をつけます。 その上で、それぞれの表札間の関係を線で結んだり並べたりしながら、この100のアイデアは、要は、こういうことではないかというようなことをする過程で、フワッと新鮮なアイデアが湧き出でるというものです。 |
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KJ法の4つのステップ
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KJ法の詳細はインターネットで調べるとたくさんの事例が出ていますので、ぜひ勉強してください。
これまでにやったことがないことをすべて一人で考えるというのは、とても難しいことです。そこで、今回ご紹介したような二つの方法を使って作業をすることによって、新しいアイデアを作り出そうということです。 厳しい時代です。これまでの成功体験の延長線上には答えはありません。例えば、今回ご紹介した二つの技法は、このような局面での考える技法です。ぜひともお試しいただきたいと思います。 |
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【柿内先生の本】
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