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「一個当たりいくら?」の落とし穴 |
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前回は、在庫削減の重要性をわかっていただくために、たとえ話を使って、「キャッシュフローを得るために必要な売上」の話をしました。 現場の人たちにわかりやすいように、極端で大雑把な言い方をしましたが、読者のM氏(経理の専門家)から、「売上高利益率を出す場合には、販促費を引いた後の利益ではないか」というご指摘をいただきました。 ありがとうございます。これからは注意深く表現をいたします。M氏以外にも、疑問を感じられた方々には深くお詫び申し上げます。 さて、「在庫削減に関するたとえ話」その第二回目に移りますが、 みなさんの現場では、整理をしていると、もう使えない古い大量の部品がガサガサと出てくるようなことはないでしょうか? 担当の人に、「ナゼこんなに買ったの?」と聞くと、答えは決まっています。 「決まった量でしか売ってくれない」「まとめて買うと安い」の二つです。そういう時、私はこういうお話をします。 ある朝、私が家を出る時、子供が私に「ノートを一冊買ってきてよ」と頼みました。「そうか、わが子もついに勉強する気になったか」と喜んだ私は、頼まれたことを忘れずに、会社帰りに駅前の文房具屋さんに立ち寄り、一冊100円のノートを取ってレジに行きました。 すると、レジの人が私にこういう提案をしました。
さて、私はこの提案を受け入れるべきでしょうか?
私はもちろん買いません。何故か? 理由は二つあります。 あなたの財布の中身が7000円とします。給料日まであと7日。すると 一日1000円です。昼飯も食べて、コーヒーも飲みたいと考えると、決して十分ではありません。 さらに、ここでノート代に5000円を使ってしまうと、残りは2000円、一日300円弱になってしまいます。 「あなたは、それでも1冊当りの単価が安いといって、100冊買いますか?」 自分自身のこととして考えてください。 |
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しかし、購買部門にいると、なかなかこのようには考えられない。どうしても、50円のコストダウンに目が行ってしまう。まとめて買えば安いというのは、全部を使い切っての話です。 現場で整理をすると、なんともたくさんの要らない、あまった部品が出てくるのですが、すべてこれの結果でしょう。 自分で財布を管理しない購買部門だと、「一個当たりいくら」という管理指標がすべてになりがちです。 また「少しの量では売ってくれない」というのも、同じ単価ではダメということであって、少し多めに払えば売ってくれるのです。 もちろん、買ったそばから使い切ってしまうような部品はまとめて買うべきです。しかし、そうでない場合は、別の判断が必要です。 いずれにせよ、(1)一個当たりの値段だけでなく、(2)支払総額、(3)使い切るまでの時間、という3つの視点から部品を購入しないかぎり、在庫はどんどん増え続けることになります。 まず、ご自分の会社の部品庫を見てください。 ところで余談になりますが、私はウィークデイはほとんど毎日、どこかの工場でモノづくりを通じた経営改善のお手伝いをしております。 また週末は、家で家内の指示に従って、てきぱきと家事の手伝いをするという生活パターンで、めったに人ごみのあるところには行きません。 しかし、この2週間の週末は、とてもすごい、人ごみの中に行きました。そして、改めて、「世の中の動きは、現場に実際に身を置かないと分からないなあ」と実感いたしました。 一つ目は、「東京モーターショー」 東京モーターショーでは、自動車産業の強さと凄さを改めて実感しました。 燃料電池は、これまでのバラード社製が中心であったものから、独自の製品を積載した車両が目に付きました。自動車のIT化については、パソコンですとインテルインサイドが当たり前に思えますが、自動車はどうも違う動きになりそうな予感がしました。 自動車の用途やスタイリングも、各社のコンセプトカーが、非常に分かりやすいプレゼンテーションでアピールされていました。 たとえば、ケナフという植物繊維素材を使ったボディとか、解体性を考慮に入れて設計されたリサイクルの考え方。スタイリングでは「和」のイメージを取り入れた上で、世界に通用するといったコンセプトが各社に共通して出されていました。 一見シンプルではあるけれど、プレスで成形するとなると工夫がいるなあというものばかりです。 すべてが、「素材技術」「型製作技術」「組立設計技術」といった、モノづくりの基礎にのっとったものです。 ここで一頑張りすれば、また日本のモノづくりが進歩するというテーマが、そこら中に転がっていることが分かり、武者震いしました。 |
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日産自動車のコンセプトカー「FUGA(フウガ)」
インテリアは「和」のイメージで統一され、新しい高級車の方向性を提案している。 |
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一方、東京ディズニーランドは相変わらずの混雑でした。 しかし、その理由は、やっぱり行ってみないと分からないものでした。 もちろん、パレードはクリスマスですし、「一体いつどうやって変えるんだろう、いつ練習したんだろう」と不思議に思うくらい凄いです(聞いたら教えてくれましたが、それでも凄い)。 「そうか、変えるべきことはいくらでもあるんだな」と、改めて自分に言い聞かせました。 みなさんの会社も、変えるべきことがたくさんあるのではないでしょうか? |
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※柿内先生に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。okada@jmca.net
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