.

柿内幸夫の「社長の現場改善」136

「魅力品質を向上させよう」

 第12回機械要素技術展(6月25日〜27日、東京ビッグサイト)に行きました。1,470社というすごい数の会社が自社の技術を分かりやすく展示していました。

 すべてを見るには3日かかると書いてありましたが、それでも足りないかもしれないくらい、すごいボリュームの展示会でした。日本のモノづくりがこういうところからパワーアップしていくといいなあと思いました。




●東京ビッグサイトに行って参りました!


会場で見つけたおもしろい展示品『2本足でバランスを取りながら立ち続けるテーブル』。
このテーブルは、コップを端に乗せても、倒れないように一生懸命バランスを取る優れモノ
なのですしかし、コーヒーを飲む人は、それを追いかけなければいけないのです。(笑)。



 この技術展に行った理由は、T県のN社をはじめとして、私の指導先の数社が出展していたので、頑張っている皆さんの激励を兼ねて勉強をしようと思ったからです。

 忙しい時期で、時間を作るのは大変だったのですが、行ってよかったです。なぜなら、すごく大切なことを学ぶことができたからです。

 バブル経済が真っ盛りだった頃、モノづくりの業界において、「良いモノを安く作れば必ず売れる」といった言い方をする方が多くいました。その当時の良いモノとは「品質」が良いモノという意味であり、その品質も「機能品質」のことであったと思います。

 ところが、現在において、そのような単純な状況は、全く無いといった方がいいでしょう。機能品質は良くて当たり前。

 その上で、さらに売れる良いモノとは、魅力品質があるモノということになります。高くても、待たされても、それでも欲しいという魅力があるモノですね。

 そうは言っても、その魅力品質が高いモノとは何なのかが、分からないから困ってしまうというのが多くの方々の悩みです。

 しかし、N社のブースには、実にいろいろな方が来訪されました。それは、N社の技術・技能の粋を集めた展示品を見た方が、わが社ではこんなモノがほしいのだが、N社さんで作れますか?といった質問をしてくださるのです。

 その質問に答えているうちに、N社の皆さんが、今後自分達の技術・技能をどのように生かし発展させていくことが必要かを、自然に気付かれていくのです。何が魅力品質なのかが、自然と見えてくるのです。

 私は、ただ横で、耳をダンボにして聞いていただけですが、そのことがよく分かりました。

 困ったときは市場に聞け!とはよく言われる言葉です。私もその言葉は知っておりましたが、改めて、その場でリアルな会話を聞いて、本当にその通りだと納得しました。

 日本が元気になるためには、やはり製造業が元気になることが必要だと思います。そのためには、自分達が持っている技術・技能を生かす道を、自分達で捜し求めることも大切だと、改めて気付いた一日でした。




copyright yukichi
 ※柿内先生に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。
okada@jmca.net
   【柿内先生の最新刊】

“KZ法”工場改善
柿内 幸夫 (著)

価格: ¥31,500
日本経営合理化協会出版局

出版局トップにもどる
日本経営合理化協会 出版局 TEL:03-3293-0041