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柿内幸夫の「社長の現場改善」135

「カイゼンは時代遅れ?」

 時代が、再び、厳しい方向に変化していくことがはっきりしてきたためでしょうか、メディアの論調の中には、もっとイノベーションをしないとダメだという意見を多く見かけるようになりました。



JR姫路駅構内にありました。見事な工芸品で、つい
 見とれてしまい、危うく新幹線に乗り遅れるところでした(汗)



 この話は正論ですので、否定をすることが難しいです。誰でもができることばかりをやっていたのでは、低価格競争のような消耗戦に入ってしまい、利益が益々出にくくなる。

 だから、誰にもマネできない商品開発と技術開発をしなければならない…とか、日本は改善が得意であるが、いつまでも改善のような昔ながらのやり方にしがみついていてはダメだ、今必要なのは改善ではなく改革だ!!といった論調の文章にも、しばしばお目にかかります。

 時にはそのことを実証する事例として、誰もが知っている有名な企業や人が、その成功事例とともに登場し、イノベーションのすごさが分かるようになっています。

 この言い方は、ある面正しいと言えます。馬車をどんなに改善しても、決して新幹線にはなりません。その通りです。

 その結果、現在のような変化の激しい時代においては、改善というと何か古く、遅くて役に立たないのではと思っておられる方もいると聞いています。

 しかし、本当に改善を否定していいのか? 答えは完全にノーです。何故ノーなのか、 私の考えは簡単です。

 私が、ご一緒に改善活動をしている多くの会社において、コツコツとみんなが小さな改善を継続的に続けていた結果、とてつもないイノベーションが生まれたという事例がたくさんあるからです。

 改善は、やはり、ものすごいパワーを持った最強の武器であることは、間違いありません。ひとつの事例を取り上げてみると、たいしたことのない改善であっても、それを全員が実行するようになったら、とてつもない効果がでるということがあるのです。

 100人力の天才ひとりがいなくても、100人の普通の社員が現場現物で問題点を共有化して助け合いながら、ひとつのことを確実に改善実行すると結果として、イノベーションが生まれるのです。

 本日(大阪)と7月9日(東京)に開く講演会では、まさにこのことを実行した、株式会社 山形共和電業の生産改革室長の阿部朗さんが、その体験談をお話してくださいます。

 私も阿部室長と一緒に、改善を通じて改革をしているのですが、果たして彼がどのような話をしてくださるのか…実は私自身、とても楽しみにしています。このお話は、次々回の連載コラムでご報告させて頂きます。

 こういう時こそ、改善の力をパワーアップさせましょう。できない理由を考えるのではなく、やる方法を考えることです。そしてすぐにやること! これが改善です。






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