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サプライチェインマネージメントの本当の意味 |
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前回は、自分のために使いやすい置き場を決める整頓についての話をいたしました。
次からは、後工程のために使いやすい置き場を決める整頓についてご説明をいたしたいと思いますが、後工程のための整頓の場合は、製品をどこに置くのかといった置き場所が中心になります。 私はこれを「経営のための整頓」とか、「社長のための整頓」といった言い方で説明をしています。 しかし、その話の前に、最近、いろいろな場面で話題になっているサプライチェーンマネージメント(Supply Chain Management:S.C.M.)について、お話ししておかなければなりません。 なぜなら、サプライチェーンマネージメントは、「社長のための整頓」の核心部分にかかわりがあるからです。 さて、「最強のモノづくり」の冒頭にも書いたのですが、昨今のような厳しい時代になると必ずといって良いほど、私たちの周りにいろいろな新しい経営手法が登場します。 「この手法を取り入れれば大丈夫とか」「これを導入していないからダメなんだ」といった言い方を多く耳にします。 先日、ある雑誌主催の座談会の場で、大手コンピューターメーカーのシステムエンジニア(以下S.E.)の方々と、議論する機会がありました。 その席上、S.E.の方々は、盛んにS.C.Mソフト.が、いかにモノづくりに貢献しているかを説明されました。 しかし、その時の彼らの話し方が、私には大変に気に入りませんでした。 私自身は、英語についてはけっこう勉強したのですが(30年前の英検1級)、その時ばかりは全くダメ。 ところが、彼らが話を続けている中で、たまたま声が聞き取れなかった時があったので、失礼かなとは思いつつ、「今、何とおっしゃったか教えてください」とお願いしたところ、何とかという英語の単語を繰り返してくれました。 私はその英単語の意味が理解できなかったので、ついでに、その英語の意味を伺ったところ、「下がる」という意味であるという答えでした。 単なる「下がる」だったら、何で日本語で言わないの!その瞬間、私が常日頃感じているシステム関係の仕事のやり方に対する不満・うっ憤が突然頭をもたげて来ました。 それまでは、黙って聞いていたのですが、もう黙ってはいられない。 それに、どうも彼らはモノづくりの本当の難しさ・複雑さを、あまり理解していないようなのです。 そこで、私は彼らがあまり知らずにすっ飛ばしているモノづくりのメカニズムと、S.C.M.との関係について、話を始めました。 そもそも、「サプライチェイン」というのは、文字通り「供給の連鎖」、お客様の所に製品をお届けするに際して必要な「企画〜設計〜材料調達〜生産〜検査〜販売」といった分業のことを言っていると思います。 これはすなわち、イギリスで起こった産業革命時の1778年にアダム・スミスが「国富論」の中で述べた分業です。 そして、産業革命からほんのつい最近まで、世界は工業の発展とともに拡大成長を続けてきました。 その結果、単純に分業を一生懸命やって生産性を上げるだけではうまく行かなくなってしまった。ここに来て、これまで一筋に打ち込んできた、その分業のやり方を見直す必要が出てきたのです。 すなわち、サプライチェインをマネージする必要が出てきたということです。これがサプライチェインマネージメントなのだと考えているのです。 次回からは、このサプライチェインマネージメントが、社長のための整頓に、いかにかかわっているかについての説明を開始いたします。 |
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『日経ビジネス』 98年3月2日号表紙画像
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※上の写真は、サプライチェインマネージメントの概念をうまく表しています。
「購買」「開発」「生産」「物流・購買」「顧客」が、鎖(くさり)の一つひとつとしてバラバラではなく、互いにつながって、全体として一気通貫を成立させているのです。 |
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※柿内先生に質問のある方は、なんでも結構ですので下記にお寄せください。okada@jmca.net
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