小さくても『強い会社』にする経営24法則 23号

法則23 最強の財務顧問を持て!

 お金に興味がない経営者はいないと思います。しかし、お金を失うのはなぜでしょうか。


<法則23 最強の財務顧問を持て!>

 自己責任の時代といわれている昨今では、自分の財産は自分で守ることになる。しかし、本当にそれは可能だろうか。

 お金は簡単に人の心をしかも突然に支配してくる。お金にひとたび支配された心はコントロールを失い暴走していく。そして、一瞬のうちに財産が消えていく。

 私たちは、稼ぐより、稼いだお金を守ることが何倍もの知恵とパワーが必要だということをよく理解する必要がある。

 稼ぐことは確かに簡単ではない。他人から見て楽に稼いでいる人もいるが、その実態は、合法か違法かは別として、人知れず一生懸命勉強して稼いでいるものだ。

 世の中には、どうやったら稼げるかについての成功者の本は数多くある。稼ぐには、大胆な発想と慎重・冷静な判断力があればそれは実現することができる。しかし稼いだお金を守ることを考えていないと、稼いだお金は一瞬のうちに消えてしまう。

 稼げば稼ぐほど、そのお金を狙って海千山千の輩が集まってくる。決して、本人の人格で人が集まるのではない。お金をピンポイントに狙ってくる。

 それを勘違いして、自分は偉いんだと思った瞬間、心にスキが生じる。当然、お金を狙って集まってくる輩は、その心理をついてくる。

 詐欺商法に騙される人は、何度でも騙されるといわれている。うわさによると、騙されやすい人のリストも売買されているらしい。だから、次から次へと騙されやすい人をターゲットにする。

 また請求書が来たら何も疑問もなく払ってしまう。どんなに強くなっても、お金という魔物には人間は無力と化していく。

 財務顧問の使命は唯一つ。クライアントの財産を守ることだ。そして最強の財務顧問とは、クライアントを平気で切れる人間をいう。それだけクライアントのためにリスクを負っていることに他ならない。もし、今あなたに財務顧問がいるのならば、聞いてみればいい。何を経験してきたかを。

 それはどんな指導をしてきたかではない。通常、顧問になる人間は、知識が豊富で頭がいい人が多い。そして、指導の経験も豊富だろう。確かに、財務顧問は、高度な知識・豊富な経験・的確な判断力が必要となる。

 特にお金を守るためには、会計と投資の知識が必要となる。さて問題は、豊富な経験の意味だ。

 顧客への指導の経験も当然経験になるが、ここでいう豊富な経験とは、顧問自身の経験である。財産についての指導なりアドバイスをする人自身に財産がなければ信用はできないと考えたほうがいい。

 不動産についてのアドバイスをする人自身が不動産を所有していなかったりするがどうしてそのような人を信用するのか。

 多くの専門家たちは、本当は自分で経験をしているわけではなく、顧客を通じて経験をしていることがほとんどだ。それをあたかも経験したかのように話す。医者にしろ、自分が病気になって初めて患者の苦痛が理解できたとよく聞く。弁護士にしても然りだ。

 顧問を雇う側は最低限、その人間がどんな経験をしてきたかを判断しなければならない。経験をしているからこそ、顧客の利益を最大化させる的確な判断ができるのである。

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 お金を守るためには多くの知識とエネルギーが必要となります。しかし、知識があってもそれだけでは、お金を守ることはできません。

 だから、専門家を雇う場合もこの点を理解していなければ、結局、財産を失うことになります。

財務顧問は資格で決めてはいけません。





日本キャッシュフロー協会 (JCFA)
代表 海生裕明(公認会計士)

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