小さくても『強い会社』にする経営24法則 12号

法則12 貸借対照表を重視せよ

 中小企業の場合、貸借対照表をあまり見ない傾向があります。しかし、会社の盛衰状況は、損益計算書よりも貸借対照表で判断されることを再認識していただきたいと思います。




<法則12 貸借対照表を重視せよ>

 会経営は期首貸借対照表から始まり、期中のパフォーマンスが損益計算書として表れ、結果として期末貸借対照表となり、経営の結果があぶりだされる。

 次期は、当期末の貸借対照表を前提としてはじまる。

 当期末の貸借対照表のバランスが悪ければ、次期の損益とキャッシュフローに当然影響が出てくる。

 経営は結果といわれるが、それは損益計算書ではなく貸借対照表である。

 つまり、経営の結果は貸借対照表によって評価される。このことをまず認識しなければならない。

 そして貸借対照表は会社の歴史と社風を表すものであるだけでなく一度歪むとなかなか復活できないものである。

 今、各企業の業績は回復しているようである。が、なかなか安心することができない。なぜか。少しの損益の回復では昨今の貸借対照表不況はなかなか回復できないからだ。

 これはフローの改善がすぐにストックの改善に繋がらないことを意味している。

 法則1に、フローはあるがストックはない・・・という話をしたが、これも貸借対照表を考えない経営を意味している。

 多重債務者もそうである。最初は、いくら借金し、いくら毎月支払うことを知っていたはずが、いくら返せばいいということが頭一杯となり、借金の返済のために借金をすることになる。

 そして、借り癖がつき、今現在いくら借金があるかわからなくなっていく。

 会社も個人も貸借対照表を重視すべき時代が到来した。

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 税務上の貸借対照表では、正直、経営の判断にはならないかもしれません。ぜひ、会計上の貸借対照表作成を試みてください。そして、商法上の欠損状態や債務超過となっていないかどうかを確かめてみてください。



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代表 海生裕明(公認会計士)

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