小さくても『強い会社』にする経営24法則 02号

法則2 会社の存在意義及び存在価値を明確にせよ!

 私は、講演やセミナーで経営者の皆様にお話をさせていただく場合、どのようなテーマであっても必ずこの話をすることにしています。それだけ、会社の存在意義・存在価値というものは大切だと思うからです。



<法則2 会社の存在意義及び存在価値を明確にせよ!>

このテーマは結論から述べる必要がある。

「存在価値のない会社は世の中にとって邪魔だ」

 存在価値のない会社はこれから必ず淘汰されていく。その典型例が銀行を始めとする金融機関だ。大合併劇を演じてその価値の不存在を隠蔽してしまったが、今もなお、銀行間に大差はみられない。

 銀行に融資の依頼をすると「御社の上場が決まってから、融資を検討させてくれませんか」と平気で話す。上場により直接金融での資金調達が可能となるため間接金融は必要ない。しかし、「銀行はそんなものですよ」と担当者は開き直る。

 さらに、銀行はこうも言う。「御社は無借金ですか。と言うことは信用がないと言うことですね」

 たしかに借金は信用の裏返しとはよく聞くが・・・。銀行の存在意義を疑う。

 「最近では不動産を持っている人の信用が以前より悪くなっているんですよ」と銀行の人間は言う。あきれて返す言葉が見つからない。このような銀行と戦うためにも、確固たる存在意義を明確にしておくことだ。担当者の中には、まだ、人間味のある人がいることを忘れてはいけない。

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「うちは、創業百年です」

 暖簾(のれん)で商売ができる時代ではなくなった。暖簾はもはや過去の信用である。大切なのは現在の新しい信用の構築だ。それが存在価値に他ならない。存在価値のある会社は、元気がいい。こちらが恥ずかしくなるほどよく笑う会社もある。

 存在意義のない会社も別にあきらめることはない。考え抜くことだ。その際、嘘偽りの存在価値だけは掲げてはならない。存在価値は、会社にとって重要な資産であると言う認識が必要だ。

 


 「空き缶はごみ箱に」とアピールするよりもメーカー関係者が週に1度でも、街に出て空き缶を拾う。そんな具体的な行動こそが一番実益がある。

 今からでも遅くはない。今日から、もう一度、自社の存在意義を再検討してみてほしい。必ず新たな希望と行動が生まれてくるはずだ。

 経営理念に社会貢献と書いている会社。本当にそう考えているのか今一度自問自答して欲しい。具体的に何をして社会に貢献するのかを根掘り葉掘り聞いてみると、何を持って社会に貢献するのか明確でないことが多い。

 このように会社の存在価値についてトップの考えが曖昧だと、社員に至っては、社会貢献や存在価値など意識するはずはない。だから会社の社章バッジを付けたビジネスマンや、制服を着たOLが、近所のカフェで会社や他人の悪口を平気で言ったりできる。

 そういった行動がどれだけ会社やお店のイメージダウンになるかなど存在価値が明確でない会社の社員には関係がない。

 経営者と言うものは常に考える職業だ。自社の存在意義も常に考えなければならない。存在意義は決して妥協してはならない。


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 私自身、15年間No.1と言うポジションにおりましたが、最近の4年間は資本金4億弱の会社のNo.2も経験させていただきました。

 不謹慎かもしれませんが、一度、Np.1を経験したためかNo.2はとても気楽に感じられました。No.2を経験して初めてNo.1とNo.2とでは天と地の違いがあることを本当に実感させていただきました。しかし、正直、物足りなかったことも事実です。No.1は辛いものです。しかし、それ以上に得るものがとてつもなく大きいのです。特に、世の中に貢献しているわが社を見られることはこの上ない幸せを感じるものです。(談)




日本キャッシュフロー協会 (JCFA)
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代表 海生裕明(公認会計士)

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