社長のためのIPO塾(上場塾) 19号

【第19限目】 資本政策と株主について

 最近、おかしな株主の存在が上場できない大きな理由となっています。





【第19限目】資本政策と株主について
 資本政策とは、株式上場における株主構成、資金調達等について、どのタイミングで、誰に、どのような方法で株式の発行、移動を行うかを事業計画に則し計画することです。

資本政策の目的としては、次のような事が考えられます。

 1. 事業計画に沿った資金調達

 2. 創業者のシェアの維持・安定株主対策

 3. 創業者のキャピタルゲインの確保

 4. 株式上場基準の充足

 5. 役職員へのインセンティブの付与

 6. 上場後のTОB対策

 7. 事業承継対策

 8. 相続対策

 株式を上場させるということは、原則、今までクローズしていた当社株式をオープンにするというとで、広く一般から株主を求めるということです。

 ですが、創業者の中には、株式を上場させ、直接金融の手段とキャピタルゲインを手に入れたいものの、持株比率はできるだけ減らしたくないという経営者も多く、株式上場に向けた資本政策の策定に関しては上場後中長期の持株比率のバランス等を充分考慮する必要があります。

 因みに資本政策の失敗例としては次のようなことが考えられます。

 1. 資金調達額と持株比率のバランスの失敗

 2. 増資のバリエーション(株価)の失敗

 3. 事業計画の精度の甘さ

 4. 安定株主対策

 5. 法令諸規則を無視した株式移動

 6. 事業承継対策の失敗

 また、株主つくりという点において、最も注意しなくてはならないのが、株主と反社会的勢力との関係についてです。

 主幹事証券会社における引受審査、取引所のおける上場審査において、株主の属性、株主となった経緯について充分な調査、ヒアリングが実施されますし、ファンド等が株主の場合、そのファンドへの出資者についてもその対象となります。資本政策を具体化していく中で慎重に行なう必要があります。





海生裕明
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